キヤノンは5月13日、動画クリエイター向けのフルサイズミラーレスカメラ「EOS R6 V」を発表した。高い動画性能と、1人で撮影を遂行できる「ワンオペ撮影」を可能にする機動性を備える。併せて、RFレンズ初のパワーズームに対応する標準レンズ「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」も用意する。
EOS R6 V の最大の特徴は、プロレベルの映像制作やライブ配信に対応する高度な動画性能だ。最大7K解像度の動画記録に加え、7Kオーバサンプリングによる高精細な4K 60P記録や、4K 120Pのハイフレームレート撮影に対応し、滑らかな映像表現を実現。編集の自由度を高めるRAW動画記録もサポートしている。
加えて、センサー全域を読み出す「オープンゲート記録」にも対応。1つの素材からSNS向けの縦動画や横動画を自由に切り出せるため、多様な配信プラットフォームでの活用を見込む。
この動画機能を長時間安定して維持するため、機体には強力な熱対策を施した。ボディ内部に冷却ファンを内蔵し、底面の吸気口から外気を取り込むことで、高負荷がかかる映像エンジンやメモリの熱を効率的に排熱する構造を採用している。これにより、長時間の連続撮影における課題であった熱の影響を抑え、撮影の安定性を高めた。
また、同時発表のパワーズームレンズとの組み合わせにより、カメラ本体のズームレバーや専用アプリ、13日に発表した「ワイヤレスリモートコントローラ BR-E2」等を用いた遠隔操作も実現している。
Cinema EOSシステムと共通の「Canon Log 2」および「Canon Log 3」をサポートし、15ストップ以上の広いダイナミックレンジを生かした高度なカラーグレーディングに対応する。撮影時にユーザーが用意したLUTを適用して仕上がりを確認できる「Look Up Table(LUT)機能」も備えている。
一人での撮影を強力にアシストする機能も充実。あらかじめ特定の人物を登録しておくことで、複数の被写体がいる状況でも優先的にピントを合わせ続ける「登録人物優先」機能を搭載した。手ブレ補正はボディ内5軸補正を備え、レンズ内補正と協調することで、歩き撮りなどの不安定な状況でも安定した撮影を可能にする。さらに、録画開始の3秒前または5秒前から記録できる「プレ記録」機能を搭載し、不意のシャッターチャンスを逃さない工夫を凝らしている。
画質面では、有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。「EOS R6 Mark III」と同じセンサーで、これに映像エンジン「DIGIC X」を組み合わせる。
ボディにはマグネシウム合金製を採用。防塵・防滴構造を施し、過酷なフィールドでの撮影をサポートする。記録メディアはCFexpress Type BとSDカード(UHS-II)のデュアルスロットを採用し、バックアップ記録やプロキシ記録にも対応している。また、接続端子にはHMDI Type-A端子を採用。
同時発表した「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」は、超広角20mmから標準50mmまでカバーする。自撮りや狭い室内での撮影に適した広い画角を持ちながら、パワーズームとマニュアルズームを1つのリングで操作できる新しいインタフェースを採用した。
ズーム時にレンズ全長が変わらない設計のため、ジンバル装着時でも重心バランスの変化を抑えられるのが利点だ。約420gの小型・軽量設計により長時間の手持ち撮影にも配慮されており、静止画・動画ともに快適な撮影を実現している。
レンズや周辺機器についても同様に発売は2026年6月下旬を予定し、キヤノンオンラインショップ販売予定価格は、単体の標準ズームレンズ「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」が21万3400円、標準ズームレンズを同梱した「EOS R6 V レンズキット」は52万8000円。
また、撮影を補助する「トライポッドグリップ HG-200TBR」が2万2000円、「ワイヤレスリモートコントローラ BR-E2」を1万1000円、「レンズダストキャップ RF II」を572円で販売する。表記はいずれも税込価格。
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