mixiがOpenID対応 「マイミク限定」を外部サイトでも
ミクシィは8月20日、SNS「mixi」で、OpenID認証サービスを始めた。他社サイトでも、OpenID対応サイトならmixiのIDとパスワードでログインできる。ユーザーの「マイミクシィ」情報を対応サイトに提供する機能も用意。OpenIDに対応したブログサイトが活用すれば、コメントの書き込みをマイミクだけに制限する――といったことが可能になる。
開発者向け技術情報サイト「mixiディベロッパーセンター」を公開した。法人・個人を問わず、外部の開発者がmixiのOpenIDに対応したサービスを開発できるよう、サイトを通じて情報提供する。
mixiは招待制で、ログインしないと閲覧できないため「クローズドなサービス」とされてきた。同社の笠原健治社長は昨年から「mixiだけでは多様化するユーザーニーズに応えきれない」と話し、GoogleのSNS共通API「OpenSocial」対応を表明するなど、オープン化に舵を切ってきた(「mixi日記を超える機能、ユーザーに作ってほしい」と笠原社長 OpenSocial対応で)。
同社はOpenID対応を、mixiのオープンプラットフォーム「mixi Platform」第1弾と位置付け、今後、mixiのデータを外部サイトで利用できるAPIや、mixi内部のサービスを外部開発者が構築できる仕組みなどを提供していく計画だ。
ID欄に「mixi.jp」でログイン
OpenID 2.0を採用した。OpenID対応サイトのID欄に「mixi.jp」と入力すると、mixiのログインページに遷移。mixiのIDとパスワードを入力し、表示される利用条件に同意すれば、対応サイトにログインできる。
mixiにログイン済みの場合は、対応サイトのID欄に「mixi.jp」と入力すると、利用条件のページに直接アクセスする。
ID欄には「mixi.jp」の代わりに、「https://id.mixi.jp/xxxx」(xxxxはmixiのユーザーID数字)を入力してもOK。有料の「mixiプレミアム」会員なら、ユーザーIDの部分を任意の文字列に変えることができる。
利用条件のページで「常に同意する」ボタンをクリックすれば、次回以降はチェック不要で直接ログイン可能だ。これまでにログインしたOpenID対応サイトの履歴を一覧表示する機能も備えた。
「マイミク限定」を外部サイトでも
ユーザーのマイミクシィ情報や、所属する「コミュニティ」の情報を、OpenID対応サイトに提供する仕組み「マイミクシィ認証」「コミュニティ認証」も提供。ブログサイトでコメント欄をマイミクだけに開放したり、動画共有サイトに投稿した動画を、特定のコミュニティ限定で閲覧可能にする――といった使い方ができる。
同日から、シックス・アパートのブログツール「Movable Type」(MT)がマイミクシィ認証に対応。コメント欄の書き込みをマイミクに限定することが可能だ。
MTのほか、動画共有サイト「Sprasia」「FlipClip」、音楽サイト「monster.fm」、地域情報サイト「チキタビ」、ジョギング記録サイト「ジョグノート」がmixi OpenIDの趣旨に賛同しており、マイミクシィ認証やコミュニティ認証の実装を検討する。
ミクシィ技術顧問の小山浩之さんは「コミュニティ認証とマイミクシィ認証は野心的でアグレッシブな取り組みだ。OpenIDにただ対応するだけ、という選択肢もあったが、ソーシャルグラフ(人と人とのつながり情報)というリソースを持っているmixiは、ここに踏み込まないといけないと考えた」と話す。
「ユーザーをmixiの中に縛り付けたくない」
OpenIDへの対応で、mixiの1500万ユーザーがmixiアカウントで他社サイトを利用できるようになる。ユーザーの利便性向上が、結果的にmixiへのロイヤリティー向上にもつながると期待する。
外部サイトとOpenIDプラットフォームを介して連携することで、簡単・迅速に機能追加できるなど、mixiにとってもサービス開発の面でメリットがあるという。広告ビジネスへの応用としては、特定のコミュニティ参加者のみ外部の広告サイトのコンテンツをダウンロードできる――といった利用も検討する。
ユーザーがmixi外部のサービスを利用しやすくなると、mixi内部のトラフィック減少につながる恐れもあるが「外部サイトを利用してもらいながら、最終的にはmixi日記という中核サービスに戻ってもらうようにし、ページビューやアクティビティー向上につなげたい」と同社サービス企画部長の原田明典さんは話す。
「ユーザーをmixiの中に縛り付けたくない」(小山さん)――ユーザーニーズが多様化する中で、mixiだけですべての機能を提供することはできないと同社は判断。今後も外部との連携を強めていく考えだ。
OpenIDの技術情報は、mixiディベロッパーセンターで提供中。mixi Platformの中核サイトとして今後、APIに関する情報提供なども行っていく予定だ。
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