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Google、iPhone向けストリーミング企業を買収 Android向けサービス立ち上げへ
3月に突然App Storeから消えた人気アプリ「Simplify Media」は、GoogleのAndroid向けストリーミングサービス用技術として復活することが明らかになった。
米Googleは5月20日(現地時間)、ストリーミングサービスを手掛ける米Simplify Mediaを買収していたことを明らかにした。開催中の年次開発者会議「Google I/O」の基調講演で、エンジニアリング担当副社長のビック・ガンドトラ氏がAndroidに将来搭載する予定の機能の説明の際に言及した。
Simplify Mediaはカリフォルニア州レッドウッドに拠点を置く非公開企業。米Appleの音楽サービス「iTunes」の音楽や動画を、PCやMac、iPhoneで共有できるようにするアプリを提供していた。同社は3月に突然App Storeからこのアプリを引き上げ、公式ブログでサービスの終了を告知した。「今後の予定については公表できないが、近い将来に再出発をお知らせしたいと考えている」とのみ表明しており、この時点で買収が行われたものとみられる。
GoogleはSimplify Mediaのストリーミング技術を使って、iTunesやWindows Media Playerなどに保存している音楽ライブラリ内のコンテンツを、Android端末からリモートでストリーミング再生できるようにするサービスを立ち上げる計画だ。
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