Google、ビジュアル検索で商品を探せるファッションサイト「Boutiques.com」立ち上げ
Googleは、8月に買収したLike.comの画像認識技術を使い、多数のフィルターで好みをパーソナライズできるファッションサイトを立ち上げた。ユーザーは同サイトで選んだ商品をリンク先の小売りサイトで購買できる。iPadアプリも公開された。
米Googleは11月17日(現地時間)、ビジュアル検索とパーソナライズ機能を備えるファッションサイト「Boutiques.com」を立ち上げたと発表した。同社が8月に買収したオンラインショッピング企業Lie.comの技術を利用している。
Boutiques.comにログインすると、まず自分の好みを反映させるためのパーソナライズ化設定画面が表示される。ファッション画像やブランド名、色、柄、シルエットを選択することでユーザーが設定した好みに基づいて、パーソナライズ化されたトップページ(「My Boutique」と名付けられている)が表示されるようになる。同サイトは多数の小売りサイトと連係しており、ユーザーは同サイトでみつけた商品をリンク先の小売りサイトで購入する。広告は表示されず、Like.com同様にCPC(Cost Per Click:クリック単価)ベースでの運営になっているようだ。
Googleは「ファッションの購入はカメラなどの購入とは違い、他人のレビューや詳細なスペックは参考にならない。重要なのは自分の好みに合うかどうかだ」と説明している。同社は多数の“流行仕掛け人”と協力してファッションの情報を収集し、これを利用するアルゴリズムを構築したという。
ユーザー自身のブティックのほか、オルセン姉妹やケリー・オズボーンといったセレブのブティックや、アナスイやケイト・スペードなどデザイナーのブティックも用意されており、自分のブティックを公開したり、人のブティックをフォローするという、ソーシャルな要素も盛り込まれている。
同日、iPad向けの対応アプリも公開された。現在はまだ米国でのみの公開で、女性向けファッションしか扱っていないが、今後対応国やジャンルを拡大していく計画という。
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