New York Times、Webコンテンツ有料化を3月28日にスタート:Appleの定期購読ルールに準拠
New York Timesが昨年1月に発表したWebコンテンツの従量制課金制度を3月末から実施する。iPhoneおよびiPad向けサービスでは、Appleの新定期購読システムも利用する。
米New York Timesは3月17日(現地時間)、従量制のオンラインコンテンツ有料化を、カナダでは同日から、米国を含むその他の地域では3月28日から実施すると発表した。
紙版のHerald TribuneおよびNew York Timesの定期購読者は引き続き無料で全Webコンテンツを閲覧できる。また、米Appleが先ごろ発表した新しい定期購読サービスの規約に対応するため、6月30日までにApp Storeでの1クリック購読を可能にする計画という。プレスリリースに明記されてはいないが、これは同社がApp Store経由で定期購読サービスを提供することを意味する。
毎月20本までは無料で閲覧できるが、21本目を閲覧しようとすると課金の告知が表示される。料金のパッケージは3種類あり、PCのWebサイトとスマートフォン(iPhone、Android、BlackBerryの各アプリ)からの閲覧は月額15ドル、WebサイトとiPadアプリからの閲覧は月額20ドル、アクセス端末を問わないパッケージは月額35ドルとなっている。支払いはクレジットカードおよびPayPalで行う。
NYTimes.comのトップページやすべてのセクションのトップページは無料で閲覧できる。また、検索エンジンやブログ、ソーシャルメディアのリンクから個別の記事を訪れる場合は、20本を超えている場合でも無料で購読できる。ただし、今後“幾つかの検索エンジンに関しては”1日当たり無料で閲覧できるリンクに制限がかかる可能性があるとしている。
同社は昨年1月に、従量制の課金システムを2011年に実施すると発表していた。
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