スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日(現地時間)、今年のノーベル化学賞に、リチウムイオン電池を開発した業績で、旭化成の吉野彰さんなど3人を選出したと発表した。
受賞したのは、旭化成の名誉フェローで、名城大学で教授を務める吉野彰さんと、米テキサス大学オースティン校のジョン・B・グッドイナフ教授、米ニューヨーク州立大学ビンガムトン校のM.スタンリー・ウィッティンガム特別教授の3人。リチウムイオン電池の開発で、スマートフォンやノートPCなど電子機器の長時間モバイル駆動の実現につながった業績が評価された。
吉野彰さんは、グッドイナフ教授のプラス電極に関する研究をベースに、マイナス電極に炭素繊維を用いることで、初の商業的なリチウムイオン電池を1985年に開発した。
スウェーデン王立科学アカデミーはリチウムイオン電池について、「軽量で耐久性があり、数百回も繰り返し充電できる。私たちの生活に革命をもたらし、化石燃料を使わないワイヤレス社会の基盤を築き、人類に最大の利益をもたらしている」と評価している。
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