プラマイデジタル
偏りのない「感情認識AI」が目指すウェルビーイングな社会とは?(1/2 ページ)
2022年、3年ぶりに対面でも開催された国際イベント「SXSW」のピッチイベントで、感情分析AIのスタートアップ「Hume AI」が優勝した。
Future of Work、Health, Wearables and Wellbeingなど9つの部門で、投資家や各ジャンルの専門家が世界から集まった革新的な技術やアイデアを持つスタートアップを表彰する「SXSW PITCH」。2022年はAIを活用する企業が全体的に目立っていた。
そうした中でAI部門といえる Artificial Intelligence, Robotics & Voiceで優勝したHume AIは、心理学の研究者でありGoogleで客員研究員として働いていたアラン・コーウェン博士により立ち上げられた。
1990年代から感情に関する研究を続けてきたコーウェン博士は、データドリブンな人間の経験と表現を研究する方法を開発しようとしている。日常生活を撮影した600万もの動画から顔の表情を分析し、文化を越えて推測する論文をNatureに発表しており、感情コンピューティング(affective computing)の研究活動も支援している。
映画に登場するAIやロボットは常に人の感情が理解できず、最終的には人間に反旗を翻すものとして描かれることが多い。それに対しコーエン博士は「AIが偏りなく人の感情を認識できればそうした脅威はなくなり、ウェルビーイングな福祉社会の構築に貢献できる」と言う。彼が目指す「empathic AI」(共感型AI)は、ワールドワイドに収集した膨大なデータを分析した偏りがないラーニングスキルモデルをベースにしているのが特徴だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
プラマイデジタル
注目されるデジタルテクノロジーをプラスとマイマスの両方から考察する、ジャーナリストの野々下裕子さんによる連載コラム。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「侵入経路塞いだが、バックドアから……」不正アクセス105時間の攻防、分単位で報告 防災メールのアルカディア
-
2
NECの委託先にサイバー攻撃 正規アカウント悪用し顧客のサーバ暗号化、個人情報の漏えいも
-
3
ソースネクスト、パスワードなぜ平文で流出 「暗号化していたが、鍵にアクセスできるシステムに侵入された」
-
4
スクエニアカウントに不正ログイン、他社で流出の情報使用か 全アカウントのパスワード強制リセットも視野に
-
5
ふるさと納税の「ふるさとチョイス」、会員情報445万件流出 寄附控除試算額も
-
6
メドレー、不正アクセスで停止中のサービスを作り直して再開へ 従来システムは再稼働させず
-
7
デジタル庁、政府職員18万人にAIエージェント環境を展開──「源内」で提供開始、独自の安全基準も
-
8
阪急阪神百貨店などの共通ID、ほぼ全会員分漏えい 約126万件 予約サイトに不正アクセス
-
9
栃木県警、全職員の情報流出か アルカディア不正アクセス、他県警でも被害判明相次ぐ 報道
-
10
家電量販のJoshin、不正アクセスで一部サービス停止 個人情報漏えい「可能性否定できず」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR