ELYZAの「業務AIアプリをAIで作成」特許、「新規性ない」と批判殺到→謝罪後も収まらず
東大・松尾研発のAIスタートアップELYZAが9月3日に発表した特許取得のプレスリリースについて、「AIでアプリを作る仕組みそのものを権利化したのか」「新規性がないのでは」などとX上で批判が相次いだ。
これを受けて同社はその後、リリースを修正し、Xで謝罪した。「生成AIによるプロンプト作成やAIアプリ開発一般を独占するという趣旨は一切ございません」と釈明したが、批判はいまだ続いている。
当初のリリースは3日午後2時半発表で、タイトルは、「ELYZA Works、業務AIアプリをAIで作成する仕組みにおいて特許を取得」。本文では「業務AIアプリの作成に関する中核機能の特許を取得しました」などと記していた。Xポストでも同様に表現していた。
対象は、(1)業務AIアプリを作成するための要件定義を精緻化する仕組み、(2)AIへの指示文(プロンプト)を、入力変数を含んだ形で自動生成する仕組み、(3)入力フォーム画面を自動生成する仕組みなど――と説明していた。
さらに「自然言語での指示をもとに業務AIアプリを作成する仕組み」「AIエージェントで実行した業務をアプリ化し、誰でも同じ品質で業務プロセスを再現できる仕組み」など「ELYZA Worksの主要な機能」について「ELYZAに権利が帰属することとなりました」などと記していた。
これに対してXでは「範囲が広すぎる」「新規性がないのでは」などと批判が相次ぎ、炎上状態になっていた。
同社は3日夜、Xで「生成AIを使ったアプリ作成そのものを広く権利化したように見える』とのご意見をいただいている」と表明。「技術の概要を説明するため抽象度の高い表現を用いた」「タイトルや画像を含む表現全体についても配慮が不足していた」と謝罪した。
リリースは修正。タイトルは「ELYZA、『ELYZA Works』の業務AIアプリを作成する仕組みについて特許を取得」とし、“「ELYZA Works」の”と限定的な表現を付加。本文には「生成AIによるプロンプト作成やAIアプリ開発一般を独占するという趣旨は一切ございません」などと追記した。
本文内での特許範囲の表現も変更した他、「業務AIアプリの作成に関する中核機能の特許を取得しました」は削除した。
対象特許の出願日は2024年12月19日、特許公報の発行日は25年10月24日で、特許異議申立ての期間(公報発行から6カ月以内)は既に終了している。特許の無効を求める場合は、原則として利害関係人による特許無効審判が必要になる。X上では特許庁への情報提供を促す投稿も出ている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
ソースネクスト、パスワードなぜ平文で流出 「暗号化していたが、鍵にアクセスできるシステムに侵入された」
-
2
家電量販のJoshin、不正アクセスで一部サービス停止 個人情報漏えい「可能性否定できず」
-
3
「ふるさとチョイス」不正アクセスの疑いでサービス停止
-
4
BASE子会社の漏えい、約2335万人分に 209万人分はクレカ番号「先頭6桁と下4桁」「有効期限」も
-
5
Anthropic、社内でAIエージェントの稼働時間が人間の6倍に 技術系初級職の採用比率は27%→9%に激減
-
6
Linuxカーネルの深刻な脆弱性「PwnEscape」(CVE-2026-99999) ゲストの仮想マシンからホスト側Linux OSに不正なコードを実行できる可能性
-
7
「カーセンサー」停止、不審なアクセス検知 リクルートの中古車情報サイト
-
8
「Renta!」停止は「不正アクセスの可能性」のため 詳細は調査中、再開未定
-
9
「Renta!」が臨時メンテナンスでサービス停止 再開時期示さず
-
10
タイムズカー、退会後も7年間保管していた免許証画像を全削除へ 約660万アカウント分の漏えい受け
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR