委託業者が無断でAI利用か――ヨルシカ、ライブ映像上映会のチケットサンプル画像が文字化け デザインにも影響

 音楽ユニット「ヨルシカ」の公式Xは9月1日、ライブ映像作品「ヨルシカ LIVE『盗作』」のプレミアム上映会で配布するメモリアルチケットのサンプル画像に、Xの「AIで生成」ラベルが表示された件について経緯を説明した。告知用画像を提供した業者が「SAMPLE」の文字を加える際に生成AIを使ったことが原因という。チケット本体については、生成AIで制作したものではないと疑惑を否定した。

 発端は、同日午後6時ごろに投稿した同上映会の告知。添付したメモリアルチケットのサンプル画像に「AIで生成」ラベルが表示され、さらに画像内の文字が不自然に崩れていたことで、ユーザーから「生成AIを利用したのでは」などの声が上がっていた。

 ヨルシカの公式Xは同日夜、経緯を説明した。業者に確認したところ、「SAMPLE」の文字をチケットのデザインに重ねる作業でAI機能を使っていたことが判明したという。その際に画像の一部で文字化けが発生したものの、不備に気付かないまま告知に使用したとしている。

 公式Xは「メモリアルチケット自体はデザイナーによるオリジナルのデザインであり、生成AIによって制作されたものではありません」と説明し、正しいデザインだとするチケット画像も併せて掲載した。

問題となったチケットサンプル画像(出典:公式Xの投稿)
正しいチケットサンプル画像(出典:公式Xの投稿)

 Xでは「SAMPLEの文字くらいAIを使わずに入れるべき」「納品物をAIに読み込ませる業者は大丈夫なのか」など、比較的容易な作業にAIを使う必要性や、未公開のデザインをAIに読み込ませたことを疑問視する声が相次いだ。また、AIの利用自体よりも、文字化けを見落とした確認体制を問題視する意見もあった。

 公式Xが公開した正しいチケット画像と問題の画像を見比べたユーザーからは、「説明文の内容そのものが変わっている」「デザインも微妙に違う」との指摘も上がった。「SAMPLE」の文字を入れるためにAIで処理したことで、元画像まで微細に改変されており、無断のAI利用が完成物全体に影響を及ぼした点について嘆く声もみられた。

 一方、公式が経緯を説明するまでは、「AI生成はあえてではないか」と、上映会のタイトル「盗作」にちなみ、AIの利用や文字の崩れも含め、作品のコンセプトを反映した意図的な演出と受け止めるユーザーもみられた。

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