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「もうすぐ夏だしね」――“GTX 275とHD 4890の対決”より注目を集めているアレとは?古田雄介のアキバPickUp!(3/4 ページ)

NVIDIAとAMDの新GPU対決で盛り上がると思いきや、どこのショップも「ぼちぼち」という状況。そうしたグラフィックスカード市場で、思わぬ伏兵が脚光を浴びていた。

「小っちゃいけど500ワットです」――Core i7対応のキューブ型ベアボーンが登場!

T-ZONE.PC DIY SHOPでは目立つPOPを掲げていた

 小型PC関連で注目を集めていたのは、チップセットにIntel X58 Expressを採用したキューブ型ベアボーン「SX58H7」だ。価格は6万円弱。先週末の時点で在庫は潤沢ながら、「発売前から多数の問い合わせがあったので、まもなく売り切れてしまう可能性も高いです」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と語っていた。

 SX58H7はCPUにCore i7が搭載できる初のキューブ型ベアボーンだ。DDR3メモリスロットを4基備えるほか、CrossFire XとSLIに対応する2基のPCI Express x16スロットを搭載しているのが特徴で、電源ユニットも定格500ワットモデルを採用しており、ハイスペックな構成のPCを組むことができる。ドライブベイは5インチ1基と3.5インチが2基。筐体サイズは208(幅)×189(高さ)×325(奥行き)ミリだ。

 入荷した各ショップの評価は高く、「キューブ型のCore i7マシンを待っていた人は多いですが、その期待に応えるモデルだと思います。CPUクーラーも新開発の高冷却タイプを採用しているので、ケースファンをしっかり機能させれば熱の問題もクリアできるでしょう」(T-ZONE.PC DIY SHOP)などの声が聞かれた。

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 ただし、「キューブ型で定格500ワットはスゴイですが、やっぱり熱の問題が心配ですね。CPUの熱は独自クーラーで対応できるとして、電源とグラフィックスカードの排熱に苦労するかもしれません。まあ、無難なのはミドルタワー以上で組むことですよ。SX58H7は組み込みは簡単ですが、わりと自作上級者向けの仕様だと思います」(某ショップ)とのコメントもあった。

Shuttle「SX58H7」(写真=左)。SX58H7に搭載される定格500ワット電源(写真=中央)。ケース内部。PCI Express x16スロット2基と独自のCPUクーラーを搭載しているのが分かる(写真=右)

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