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「この反響はマジで予想外でした」――猛烈に売れるSandy Bridge古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

深夜販売、早朝販売、通常販売。この3段階を経てもSandy Bridgeの勢いは止まらず、年初の連休を迎えたPCパーツショップは、新しいプラットフォームでイチからの自作を目論むユーザーで終日ごった返していた。

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「3万円前後の高級モデルが売れています」――P67/H67マザーのトレンド

パソコンショップ・アークに並んだP67/H67マザー

 新CPUは新しいソケット形状を採用しており、従来のマザーボードには組み込めない。このため、Sandy Bridgeに対応する新チップセット「Intel P67 Express」と「Intel H67 Express」を搭載したマザーボードも同時期に各社から発売されており、人気を集めていた。その数は「46モデルですよ。もう並べるのも特徴を覚えるのも大変です」(TSUKUMO eX.)という。各メーカーがひと通りのラインアップを一斉に投入したため、価格の幅は1万円以下から4万円弱までと幅広い。

 Intel P67 ExpressはCPUの内蔵GPUを使わないが、クロック倍率の変更などに対応しており、P5xシリーズの後継となる。Intel H67 ExpressはH5xシリーズの後継で、こちらはCPU内蔵GPUを生かす構成となっている。

 P67とH67マザーの売れ行きは、「だいたい同じくらい」(ドスパラ秋葉原本店)と語るショップと同程度、「(クロック倍率可変の)Kシリーズの人気もあって、P67マザーが上回っています」(クレバリー1号店)との声も聞かれ、街全体で総合すると若干P67マザーの需要が高まっていると思われる。そして、モデル単位では2万円台後半からの高級マザーの人気が過熱していた。

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 46モデル中最高級のギガバイト「GA-P67A-UD7」(3万8000円弱)を筆頭に、ASUSTeKの「P8P67 DELUXE」(2万8000円弱)やASRock「P67 Professional」(2万7000円弱)などのヒット、そして売り切れが目立っていた。フェイス秋葉原本店は「CPUも最上位のCore i7-2600Kが売れていますから、“K”には“P”、“最強”には“最強”をということでしょうね。ハイエンドを求める人にしたら、内蔵GPUは使わないでしょうし」と話していた。

 そのほかにも、BIOSTAR「TP67XE」(1万6000円弱)やASUSTeK「P8P67」(1万9000円弱)といった1万円台後半から2万円弱のモデルも目立って売れており、ツートップ秋葉原本店は「こちらのほうが、ハイエンド需要が落ち着いたあとの主力になるでしょうね」と予想していた。

ASUSTeK「P8P67 DELUXE」(写真=左)。ギガバイト「GA-P67A-UD7」(写真=中央)。ツートップ秋葉原本店のSandy Bridgeデモ機。購入前の指標としてじっくり眺めるユーザーが多かった(写真=右)

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