インテル、“Oak Trail”と“その先”を訴求:みなさん、おひさしぶり(2/2 ページ)
インテルは、4月27日に2011年の1~4月における主な活動に関する報告と、IDF 2011 北京で発表した“Oak Trail”世代のAtomプラットフォームの説明を行った。
インテルは半分の消費電力で従来の性能を維持する
インテル技術本部 IA技術部長の秋山正之氏は、IDF 2011 北京のハイライトを、・Atom Z670と対応する“Oak Trail”世代プラットフォームの発表、・32ナノメートルプロセスルールを導入する“Cedar Trail”プラットフォームの公表、・ネットワーク接続の組み込み機器での採用を想定した“Crystal Forest”の公開、の3項目にまとめている。
秋山氏は、Atom Z670の特徴について、省電力と強化されたグラフィックス、そして、そのおかげで実現した「薄い軽い使いやすい」ボディの端末へ搭載可能、という点を取り上げ、この特長によって、幅広い製品へ展開できるようになったと述べた。
Atom Z670とそれに対応するOak Trailプラットフォームは、CPUとIntel SM35チップセットの2チップで構成する。Atom Z670はシングルコアながらHyper-Thread Technologyに対応して2スレッドの同時処理が可能。動作クロックは1.5GHzで2次キャッシュ容量が512Kバイト。グラフックスコアのIntel GMA 600をCPUに統合するほか、同じくCPUに統合したメモリコントローラではシングルチャネルに対応してDDR2-800をサポート、最大2Gバイトまでの実装が可能だ。ダイサイズは14平方ミリで、これは、Intel SM35チップセットのダイサイズと共通する。
秋山氏は、Intel Z67を組み込んだOak Trail採用デバイスと、従来のAtom N455を組み込んだPine Trail採用デバイスで測定したベンチマークテストの結果と消費電力を比べ、Pine Trailの半分に相当する電力消費で、ほぼ同等の性能を実現していることを示した。
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