ThinkPad Tabletでシステム管理者が幸せになる理由:ThinkPad Tabletの“重要な”もう1面を知る(2/2 ページ)
これまでのAndroidデバイスは、システム管理者にとって“制御不能”な邪魔者だった。しかし、ThinkPad Tabletは、“制御可能”なAndroidタブレットとして登場した。その付加価値を確認する。
キーボード環境は現在ソフトウェアで改善中
ThinkPad Tabletのビジネス利用を支援する(これは、特にビジネス利用と限定しなくてもコンシューマー利用でも同様だが)有力なオプションとして、キーボードを搭載したフォリオケースがある。日本でも「ThinkPad Tablet本体と一緒に購入する」という声が多かったオプションだ。実際に使ってみても、キー入力の感触、光学式のポインティングデバイスの操作感は良好で、長い文章の作成、キーボードによるAndroidタブレットデバイスの操作を、“快適に”行える。
ただ、その一方で、iWnn以外の日本語入力ソフトを有効にした環境で入力するキャラクタとキーのアサインが異なったり、標準で導入するオフィスアプリ「DOCS To Go」で日本語入力ができないなどの制約もある。また、ThinkPad Tablet本体とキーボードケースを合わせた重さが、1.5キロ強と、同サイズのディスプレイを搭載するノートPCより重い。
この件について、レノボ・ジャパンはDOCS To Goで日本語入力ができない点やキーアサインと入力できるキャラクタがiWnn以外で一部正しくない問題については、ソフトウェアの改修で対応可能とする一方で、軽量化については「期待してください」と同社 ThinkPad プロダクトマネージャーの土居憲太郎氏は語っている。
なお、ThinkPad X220、ThinkPad X220 Tablet、そしてや、ThinkPad TabletでSIMロックフリーの3G対応モデルを投入している。3G対応の投入について、土居氏は、企業導入ユーザーからの要求が強くあったと述べ、特に、グループ導入でオフィス外でネットワークを構築する場合や、クライアント管理でリモートコントロールに対する確実な対応が必要とする場合で、3Gモデルの需要が多かったと説明する。
なお、すでに海外モデルで3G対応モデルが登場しているが、そのいずれもSIMロックが有効になっており、SIMロックフリーは日本だけの投入となる。この理由について、土居氏は、SIMカードをセットしたパッケージになると、キャリアから出荷することになり、レノボ・ジャパンで出荷台数のコントロールや納入時のカスタマイズに細かく対応できなくなるため、SIMロックフリーとしたと説明している。
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