プロフォトからホビー用途まで網羅――ナナオがカラーマネジメント液晶「ColorEdge」のラインアップを一新:3シリーズ展開、全機センサー内蔵、低価格モデルも(3/3 ページ)
ナナオがカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」のラインアップを一新。プロフォトからホビー用途までカバーする3シリーズを用意し、8月8日から順次発売する。
インタフェースの構成やスタンドも強化
インタフェースは3機種で共通化されており、DVI-I、DisplayPort、HDMIの3系統の映像入力を装備。HDMI入力の追加により、デジタルカメラなどを直接接続でき、撮影画像のプレビュー用途での利便性を高めた。
CG246、CX240のHDMI入力はI/P(インターレース/プログレッシブ)変換にも対応する。CG246はHDMI入力時に1080/24p映像をプルダウン処理せずに表示することも可能だ。またCG246とCX240には、MacやUltrabookとの接続に配慮して、Mini DisplayPortとDisplayPortの変換ケーブルも付属する。
また、USB 2.0のダウンストリーム2ポート(ハブ用)と、アップストリーム2ポート(ディスプレイコントロール用)も搭載。キャリブレーションにはディスプレイとPCをUSBケーブルで接続する必要があるが、アップストリームポートが1基増えたことで、2台のPCで使用する場合でも、USBケーブルをつなぎ替えることなくキャリブレーションできるようになった。
前面の操作ボタンは、ブライトネス(輝度)の設定値を従来の「%」表示から「カンデラ/平方メートル」表示へ変更しており、実際の輝度を把握しやすくなった。CG246の操作ボタンは映像制作用途など暗所で見やすいよう、LED内蔵のボタンを採用している.
ボディの材質は光が反射しにくいマット調のブラックを採用。スタンドは上30度のチルト、左右で各172度のスイベル、128ミリ(CS230は154ミリ)範囲での昇降、画面を90度回転させての縦位置表示に対応する。
本体サイズはCG246とCX240が575(幅)×245.5(奥行き)×417~545(高さ)ミリ、CS230が544(幅)×245.5(奥行き)×372.5~526.5(高さ)ミリ。重量はCG246が約9.9キロ、CX240が約9.8キロ、CS230が約7.5キロだ。
ColorEdge新シリーズ第1弾の主な仕様 | |||
---|---|---|---|
製品名 | ColorEdge CG246 | ColorEdge CX240 | ColorEdge CS230 |
パネルサイズ | 24.1型 | 23.0型 | |
バックライト | 広色域バックライト | 白色バックライト | |
色域 | Adobe RGBカバー率97% | sRGB対応 | |
内蔵センサーの種類 | 内蔵キャリブレーションセンサー | 内蔵コレクションセンサー | |
単体でキャリブレーション | ○ | - | |
内蔵センサーによる自動再調整 | ○ | ||
ColorNavigator | 付属 | 付属(-CN/-CNX) | |
映像入力 | DVI-I×1、DisplayPort×1、HDMI×1 | ||
USB | USB 2.0(アップ×2、ダウン×2) | ||
遮光フード | 付属 | オプション | |
カラーモード | Custom、Adobe RGB、sRGB、EBU、Rec709、SMPTE-C、DCI、CAL | User1~3、Adobe RGB、sRGB、Paper、CAL | User1~3、sRGB、Paper、CAL |
デジタルユニフォミティ補正回路 | ○(新回路) | ○(従来ColorEdge同様) | |
エミュレーション(3D-LUT利用)、デバイスエミュレーション | ○ | × | |
I/P変換(HDMI入力) | ○ | × | |
Auto EcoView | × | ○ | |
ScreenManager Pro for LCD | × | ○ | |
EIZO EasyPIX | 非対応 |
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