たった1700円で最高のクラウド世代Mac OSが手に入る――「OS X Mountain Lion」:ついに解禁(3/4 ページ)
ついに待望の次期OS「OS X Mountain Lion」がリリースされた。細かい改良を重ね、200を超える新機能でブラッシュアップしたMoutain Lionは、iCloud連携でiOSの勢いも取り込み、さらに進化していく。その特徴を林信行氏が解説!!
優雅なプレゼンで取引先の心をつかむ
今日の仕事は、取引先での提案のプレゼンだ。取引先の会議室に設置されたテレビには、運良くApple TVがつながっていたので、AirPlayミラーリング機能でMacの画面を無線LAN経由で映し出す。世界中のテレビとプロジェクターに、Apple TVがつながってくれたら、毎回カバンに入れ忘れてしまうVGAアダプタは無用の長物になりそうだ。
Keynoteで30分のプレゼンテーションを行う間、取引相手は電話が鳴ったり、パソコンからメール受信の音が鳴ったりとせわしない感じだ。自分もOS X Lion時代までは、プレゼン中にMail受信音やチャットでのメッセージ受信音が鳴っていたのを思い出す。
しかし、Mountain Lionでは、こうした通知は基本的に、通知センター経由で行われるという新ルールが採用された。しかも、この通知センターがKeynoteなどでのプレゼン中は自動的にオフになってくれる。そのおかげで、大事なプレゼン中に変な通知が表示されて、恥ずかしい思いをしていたのも過去の思い出になってしまった(通知機能は、1度オフにしても、丸1日経つと自動的にオンになる)。
プレゼン後、取引先と話をしていると、さっき見ていたWebページと絡む話題が出る。「その件については、こちらのWebページが詳しいですね」とトラックパッドに指3本を置いて右にスワイプするとフルスクリーン状態のSafariの画面が現れる。
「さらに、こんな情報もあります」といってWebページを2本の指でピンチインすると開いていたウィンドウが縮小表示となり、現在、Safariで開いているタブの縮小表示での一覧が現れる。この状態で2本指で左右にスワイプすると、優雅な動きでほかのタブも表示できる。
この一連の操作の流れるように美しい動き、相手がMacユーザーでなければ、これもKeynoteの美しいアニメーション効果の続きなのだと勘違いするかもしれない。ちょっとした動作も美しく優雅――これが相手にプレゼンする際の印象をがらりと変えてくれる。
プレゼンの帰り、気になっていた街の新しいスポットを視察し、デジタルカメラで写真を撮影してくる。いくつかすごくかっこいい写真が撮れたので、帰宅してからSDメモリーカードをMacに放り込み、どの写真だったかスペースバーを押してQuickLookで確認する。目当ての写真を見つけたら、QuickLook機能の上に表示されるようになった「共有」ボタンを使って、そのままTwitterで「めちゃくちゃいい場所を発見」と写真入りでつぶやく――と、まだまだ続けられるが、Mountain Lionを活用した1日はこんな具合に過ぎていく。
1つ1つの改善は小さなものも多いが、それらが積み上げられたときにできること、実際に行動に移していることの量が、OS X Mountain Lionではぜんぜん変わってくる。
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