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「dynabook KIRA V832」は“8”以降のWindowsを変えるか?本田雅一のクロスオーバーデジタル(3/3 ページ)

今最も旬なノートPCといえば、東芝のUltrabook「dynabook KIRA V832」だろう。2560×1440ドットの13.3型ワイド液晶を搭載し、ついにWindows PCで“Retina級”の超高精細ディスプレイを実現した。しかし、Windows 8はその魅力を最大限に引き出しているのだろうか。

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Windowsの年次改良に期待

V832の高評価は、Windowsの高解像度対応を改善させるか?

 東芝はWindowsでマイクロソフトが想定する以上の高解像度ディスプレイを採用するという冒険に挑戦し、メーカーとしてできる限りの対応を行い、使いやすく仕上げたと思う。V832が評価されれば、この動きをフォローするメーカーも現れてくるだろう。

 ユーザーとして話をするならば、V832の高解像度対応に現状、大きな不満はない。しかし、マイクロソフトにはやるべき仕事が残っている。

 果たしてどこまでマイクロソフトがこの問題を認識しているのか、改善すべき課題だと捉えているかは分からない。しかし、せっかくWindowsを年次更新していくと決めたのだ。その時代、時代に合わせてOSの振る舞いをアジャストしていかなければ、年次更新の意味がない。

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 Windows 8の設計時に想定していなかった解像度が当たり前になってきたのなら、それにキッチリと合わせ込んできてほしいものだ。その結果、高精細を生かしたハードウェアが増えてくれば、必然的にWindowsストアアプリも、今よりずっと活性化してくれるのではないだろうか。「デスクトップアプリのほうが、やっぱりこなれているね」と言われてしまうようでは困る。

 と、話がの矛先が別の方向に向き始めたが、マイクロソフトに重い腰を上げさせ、高精細液晶への対応に力を入れさせるためにも、V832が評価され、そのフォロワーが現れてくること、そして年次更新での対応を期待したい。

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