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「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(前編)――ソニーがHaswellで実現した“世界最軽量”タッチ対応UltrabookVAIO Z/VAIO Tとの比較も(6/6 ページ)

片や11.6型、約770グラムで約11時間駆動。片や13.3型、約1060グラムで約13時間駆動。いずれも液晶はIPSでフルHD表示、タッチ対応モデルもある。思わず「こんなPCが欲しかった!」と狂喜乱舞したくなる最新VAIOノートの実力を検証しよう。

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VAIO Pro 13のVOMモデルは競合に先駆けPCIe SSDも搭載可能

 VOMモデルでは、より高速なCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)や内蔵セキュリティチップ、64ビット版Windows 8 Proが選べるほか、付属ソフトウェアのカスタマイズが行える。VAIO Pro 11とVAIO Pro 13では選択肢が一部異なり、後者では8GバイトのメモリやハイスピードなSSDが選択できるなど、ハイスペックな構成が可能だ。VAIO Pro 11は軽量化と薄型化を優先した一方、メモリ容量が4Gバイト固定となるのは惜しい。

ソニーが公開した内部構造写真の一部。SSD(長いモジュール)と無線LAN/Bluetoothコンボカード(短いモジュール)は型番が伏せられているが、どちらも新コネクタのM.2(NGFF)を採用。店頭モデルのSerial ATA SSDも、VAIO Pro 13のVOMモデルで選べるPCIe SSDも、横長のM.2型SSDモジュールを装着している

 VAIO Pro 13のVOMモデルは、業界に先駆けてPCI Expressインタフェースを採用した「ハイスピードSSD」(容量は256Gバイト/512Gバイト)が選べるのが目新しい。コネクタはM.2(NGFF)を採用し、バス帯域は20Gbps、実効性能は従来SSDの約2倍を実現したという。2012年モデルのVAIO Duo 11などの実測データからすると、シーケンシャルリードは900Mバイト/秒~1Gバイト/秒くらいが期待できる。

 今回入手したVAIO Pro 13のVOMモデルの評価機には、512GバイトのハイスピードSSD(PCIe 20Gbps)として「Samsung MZHPU512HCGL」が搭載されていた。パフォーマンスへのこだわりから単一ベンダーの製品で統一しているという。また、VOMモデルで選べる256GバイトSATA SSDには「Samsung MZNTD256HAGL」を採用していた。

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 なお、店頭モデルでもSSDにはM.2コネクタを採用しており、これにSerial ATA 6Gbpsインタフェースを配線している。

CPU-Zの情報表示。VOMモデルではCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)も選択できる(画像=左/中央)。Core i5-4200Uと同じくTDP 15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより4スレッドの同時実行に対応。Turbo Boost 2.0の採用で、クロックは3.0GHzまで上昇する。3次キャッシュは4Mバイトだ

 以上、VAIO Pro 11/13のレビュー前編をお届けした。次回はVAIO Pro 11/13が搭載する液晶ディスプレイの画質をはじめ、液晶のタッチパネル、キーボードやタッチパッドといった使い勝手の部分を確認していこう。

・→VAIO Zより高画質?:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(中編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookはディスプレイもキーボードも妥協なしか

・→真の実力が明らかに:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(後編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookは1Gバイト/秒の“爆速”PCIe SSDも魅力

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