第2回 筆圧ペンは使いやすい?――「Surface Pro」:「Surface Pro」の“ここ”が気になる(2/2 ページ)
「Surface Pro」の国内発売に合わせて、日本向けモデルの特徴や気になるポイントを追っていく。第2回はSurface Proのディスプレイと、付属のデジタイザスタイラスによるペン入力をチェックする。
1024段階の筆圧検知に対応、Photoshopでも利用可能
ペン入力は1024段階の筆圧レベルに対応しており、液晶ペンタブレットのように使うことも可能だ。最近はデルの「Latitude 10」やレノボの「ThinkPad Tablet 2」など筆圧検知対応のタブレット製品が登場しているが、これまではペンタブレット機能がWinTabに対応しておらず、「Adobe Photoshop」をはじめとするグラフィックスソフトウェアの多くで筆圧機能を利用できないケースも多かった。
Surface ProはWacomが提供するドライバ(TABLET PC - Enhanced Tablet Driver 7.1.1-12、2013年5月9日公開)を導入すれば、Photoshopでも筆圧機能を利用できる。実際にAdobe Photoshop Elements 11で使用してみたところ、筆圧レベルが1024段階と細かいので、線の太さや濃淡を自在に変えられた。
ただし、ある程度強い筆圧を加えないとペン入力が認識されない点や、デジタイザスタイラスで触れている部分と、画面上のポインタ表示との位置がずれる場合があることには注意したい。液晶画面のガラス部と表示部との距離に起因する視差があるため、特に画面端の操作パネルで誤操作を起こしやすいのだ。ペンを初めて使うときには入力位置のキャリブレーションをしっかりと行ったほうがいいだろう。
ダブルクリックのスピードやボタンの割り当てといったペンタブレットの関連の設定はコントロールパネルから行える。ボタンにはクリック、ダブルクリック、進む、戻るといった操作のほか、キー入力やアプリケーション起動といった操作を割り当てることも可能だ。
Officeが付属していることもあり、本機は実売10万円前後(128Gバイトモデルの場合)と一般的なWindows 8タブレットよりも価格は高めだが、ペンタブレットとしても使えると考えれば、値ごろ感が出てくるように思う。
いずれにせよ、スタート画面利用時やビュワーとして使うときはマルチタッチで、細かい操作や手書き入力はデジタルペンで……とタッチ操作とペン操作を自然に切り替えられるところはSurface Proの大きな魅力だ。
次回はSurface Proの“弱点”と言われているバッテリー動作時間を検証する。
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