「Windows 10」無料アップグレード前に確認したい5つのポイント:そのPC/タブレットで動作する?(2/2 ページ)
Windows 10の最小システム要件は? 対象デバイスの互換性は? アップグレード予約はすべき? など、導入前に確認しておきたいポイントをまとめた。
(4)どのエディションにアップグレードできる?
Windows 7(SP1)/8.1 Updateのエディションによって、無料アップグレードできるWindows 10のエディションは異なる。主にHome系のエディションはWindows 10 Homeへ、Pro系のエディションはWindows 10 Proへ無料でアップグレードが可能だ。Windows RT/RT 8.1は対象外となるので注意したい。
- Windows 7(SP1)からアップグレード可能なエディション
- Windows 7 Starter → Windows 10 Home
- Windows 7 Home Basic → Windows 10 Home
- Windows 7 Home Premium → Windows 10 Home
- Windows 7 Professional → Windows 10 Pro
- Windows 7 Ultimate → Windows 10 Pro
- Windows 8.1 Updateからアップグレード可能なエディション
- Windows 8.1 → Windows 10 Home
- Windows 8.1 Pro→ Windows 10 Pro
- Windows 8.1 Pro Student→ Windows 10 Pro
- Windows 8.1 Pro WMC → Windows 10 Pro
法人向けのWindows 7 Enterprise、Windows 8/8.1 Enterpriseも対象外だが、ボリュームライセンス契約でソフトウェアアシュアランス(SA)が有効なユーザーは、特典としてWindows 10 Enterpriseにアップグレード可能だ。
なお、今後はWindows Phone 8.1からWindows 10 Mobileへの無料アップグレード提供も行われる(現状でWindows 10 Mobileは今秋提供とみられる)。
(5)Windows 7/8.1からのアップグレードで削除される機能は?
Windows 7(SP1)/8.1 UpdateからWindows 10にアップグレードすると、以下の機能が削除される。
- Windows Media Center
- DVD-Video再生機能(すでにWindows 8で再生に必要なコーデックが省かれている)
- Windows 7のデスクトップガジェット
- Windows 7のソリティア、マインスイーパー、ハーツ(新バージョンのソリティアとマインスイーパーをリリース済み)
- USBフロッピードライブのドライバ
- Windows Live Essentialsがインストールされている場合、OneDriveアプリが削除され、Windows 10搭載のOneDriveに置き換えられる
- Windows 10 HomeではWindows Updateの更新プログラムが自動適用になる(手動更新メニューが省かれる)
このうちWindows 7ユーザーに影響しそうなのがDVD-Video再生機能の削除だが、別途再生ソフトをインストールすれば問題ない。Microsoftによれば、Windows 10用のDVD再生機能オプションを提供する予定もあるという。
また、Windows 10 HomeではWindows Updateにおける更新プログラムのダウンロードおよびインストールが「自動」の設定のみとなっており、この際の再起動もデバイスが使用されていないときに自動で行われる(再起動の日時設定は可能)。
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