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TOUGHPADで「視界ゼロの除雪作業」が可能に――誤差10センチの高精度測位システムを北海道で体験したボディが頑丈なだけじゃない!(2/2 ページ)

パナソニックは、新開発の「高精度測位システム」を北海道・札幌で披露した。会場に用意されたトラクターは、フロントガラスが黒幕で覆われて前方が目視できない状態だが、“誤差10センチ”という高精度測位により、問題なく走行できるという。

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視界ゼロを再現したトラクターで走行デモ――ちゃんと走れるかな?

 北海道・札幌の札幌コンベンションセンターで行われた報道陣向け説明会では、実際に高精度測位システムをトラクターへ搭載したデモが実施された。フロントガラスに目隠しを施し、車内からは豪雪で前方が見えない状況を再現している。

フロントガラスを目隠している(写真=左)。操縦席からの視点。前方は確認できず危険な状態だ(写真=右)

 あらかじめ敷地内には走行すべきコースに白いマークがされており、3次元マップ上にも同様のコースが表示されている。前方が目隠しされた操縦者は、取り付けられたTOUGHPADに表示される3次元マップを見ながら走行し、正確にコースを辿れることをアピールした。

マップに表示される線をたどればコースの上を正確に走行できる(写真=左)。目隠ししているにも関わらず、線の上を正確に走行していた(写真=右)
万が一、あらかじめ設定した障害物に近づくと、画面の背景が黄や赤に変化して操縦者に知らせる

 本システムは2016年1月を目処に国内から販売を開始する。豪雪地帯の各自治体やスマート農業支援を取り扱う農機メーカーの各ソリューションベンダーに提案していき、高精度測位システムにおいて国内シェア50%を狙う。

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 また、販売に先立って2015年12月から2016年3月まで、北海道の岩見沢市内の道路で除排雪作業支援システムの実証実験を行う予定だ。

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