レビュー

まさかの「OneDrive」縮小……よろしい、ならば「ASUSTOR NAS」だよくもだましたアアアア!!(3/3 ページ)

Office 365ユーザー向けに提供していた「OneDrive」の容量無制限サービスが終了した。筆者にとってはこれで3度目の失意体前屈になる。orz

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ASUSTOR NASで個人用オンラインストレージを構築する

 ASUSTOR NASの基本的な設定が終わったら、次は個人用オンラインストレージとして使うための設定を行う。具体的には

  1. 外部からASUSTOR NASにアクセスできるようにする
  2. 外部からASUSTOR NASが見つかるようにする

という作業になる。

 1は設定>簡単アクセス>EZ-Routerから、2は設定>簡単アクセス>クラウド接続(もしくはDDNS)から設定する。

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設定>簡単アクセス>EZ-Routerで「アクティブ」ボタンをクリック
スタートをクリックすると有効化される
設定>簡単アクセス>クラウド接続で「クラウド接続を有効にする」をチェック、適用をクリック
自分専用のクラウドIDを設定。他のユーザーと重複すると警告が出る
設定完了。先ほど入力したクラウドID+.myasustor.comで接続できるようになった

 PCから利用する場合は「クラウド接続」に表示されるリンクに接続すればよいが、スマートフォンやタブレットの場合はアプリが用意されているのでそれを利用する。メディアごとに最適化されたアプリが用意されているが、「AiData」を導入しておけば一通りのことができるようになる。

AiDataの画面。右上の「+」をタップして「クラウドID経由で接続する」をタップ
クラウドID、アクセス時のユーザーID、パスワードを入力。通信経路が暗号化されるHTTPSは有効にしておいた方がいいだろう。入力を終えたら右上のサインインアイコンをタップ
サインイン完了
動画はMX Playerなどでストリーム再生可能
画像はAiData内蔵ビューアで表示

買い切りは裏切らない

 昨今のXaaS(X as a Service:リソースをサービスとして提供するもの)の普及の推進力には仮想化やクラウド技術の発達のほか、売り切りのビジネスでは普及率が飽和すると常に買い替え需要を喚起しなくてはならなくなる、という事情もある。XaaSであれば継続的な収入が確保できる。

 サービスが継続しているうちは双方にとってよい話だが、所有権を持たずサービスとして提供されるものは、提供者の経営事情によって容易に内容を変更されたり、打ち切られたりするということでもある。一方、ASUSTOR NASを使って初期投資+月々の電気料程度で自分専用のオンラインストレージを作ってしまえば、そんな契約変更におびえる必要はなくなる。

 もちろん、企業が提供するオンラインストレージサービスは、その利用料の対価としてプロによる高品質な運用・管理・保守がなされている点も無視できない。オンラインストレージを支える大量のHDDやサーバは毎日、利用者に気づかれることなく交換・増設作業が行われているはずだ。買い切りであればそれは利用者自身の作業となる。ただ、ASUSTOR NASではそうしたメンテナンス作業がユーザーの手で簡単に行えるのもポイントだ。これは別の機会に取り上げよう。

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