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Windows 10の次期大型アップデート「Fall Creators Update」が当初と少し違う姿になる可能性鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(2/2 ページ)

Microsoftが2017年秋に配信する予定のWindows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update」。当初予告していたが間に合わなそうな機能、予告はしていなかったが追加されそうな機能が出てきている。

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ロックスクリーン上でパスワードリセットが可能に

 細かいところだが、Fall Creators UpdateではWindows 10のロックスクリーンまわりが改善される。現状では、Microsoftアカウントのパスワードを忘れてしまうと、Windows 10のロックスクリーンを解除してサインインすることができず、ローカルアカウントでアクセスするか、別のデバイスからMicrosoftアカウントのパスワードを変更するなどの作業が必要になる。

 しかし、Windows 10 Insider Preview Build 16237では「パスワードを忘れた場合(I forgot my password)」という項目が新たに追加され、ロックスクリーン上でパスワードリセットするという手段が利用できるようになった。同機能はFall Creators Updateで正式対応する予定だ。

 これは、Creators Update以降にMicrosoftが強化を進める「Out-Of-Box-Experience(OOBE)」、つまり最初に箱から製品を取り出してセットアップを開始する体験の延長にあり、限られた環境下においてもなるべくユーザーにストレスを感じさせず、Cortanaを使って適切に導いていくことを主眼に置いている。

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 とはいえ、当然ながらパスワードを復帰させるための情報を送る別のメールアドレスや、SMSを受け取るための携帯電話、Microsoft Authenticator(認証)など、2要素認証を満たす別のデバイスが必要であり、PC単体で対処できるわけではない。

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