スマホレスでDaydream! Lenovoが“スタンドアロン”Daydreamヘッドセットを発表:CES 2018
Lenovoが、スマホ不要でGoogleのVRプラットフォーム「Daydream」を楽しめるヘッドマウントディスプレイを発売する。合わせて、単体で通信できる180度カメラも発売する。
Lenovoは1月9日(米国太平洋時間)、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に準拠するヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Lenovo Mirage Solo with Daydream」と、単体でWi-Fi(無線LAN)とLTE通信できる180度カメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」を発表した。いずれも2018年第2四半期(4~6月)の発売を予定しており、価格は未定。
(両デバイス共に、日本での発売については検討中)
Lenovo Mirage Solo with Daydream
Lenovo Mirage Solo with Daydreamは、世界で初めてスマートフォンなしでDaydreamコンテンツを楽しめるHMD。ボディー内にスマホと同等のプロセッサやバッテリー、ディスプレイなどを内蔵している。
Qualcommのハイエンド端末向けプロセッサ「Snapdragon 835」を搭載し、メインメモリは4GB、内蔵ストレージは64GB(UFS規格)を備えている。外部ストレージは最大256GBのmicroSDXCに対応している。
ディスプレイはWQHD(2560×1440ピクセル)液晶で、これを左右の目で半分(2560×720ピクセル)ずつ使うことになる。スコープの視野角は約110度となる。バッテリー容量は4000mAhで、本体側面にあるUSB Type-C端子にACアダプターをつないで充電する。
ケーブルレスということでモーショントラッキングの精度が気になる所だが、この点についてはGoogleの「WorldSense」と呼ばれる技術で解決している。本体正面に2つのカメラを搭載し、本体に備わる他のセンサーと協調させることで、マーカーを使うことなく正確なトラッキングを実現している。
通信はIEEE 802.11ac/a/b/g/n規格のWi-Fi(無線LAN)と、Bluetooth 5.0に対応している。Bluetoothは、付属のWireless Daydream Motion Controlerの通信にも利用する。モバイル通信には対応しない。
本体サイズは204.01(幅)×179.86(高さ)×269.5(奥行き)mmで、重量は約645g。ボディーカラーはMoonlight Whiteの1色のみとなる。
Lenovo Mirage Camera with Daydream
Lenovo Mirage Camera with Daydreamは、先述の通り本体に通信機能を備えた180度カメラ。本体正面に1200万画素センサーとF2.1の魚眼レンズを組み合わせたカメラを2つ搭載しており、最大で4K(3840×2160ピクセル)解像度の180度ビデオを撮影できる。もちろん、180度静止画も撮影できる。
Qualcommのミドルレンジ端末向けプロセッサ「Snapdragon 626」を搭載し、メインメモリは2GB、内蔵ストレージは16GB(eMMC規格)を備えている。外部ストレージは最大128GBのmicroSDXCに対応している。バッテリー容量は2200mAh(交換可能)で、最大2時間の連続撮影が可能となっている。
Mirage Cameraは「Wi-Fiモデル」と「LTEモデル」が用意されている。Wi-FiモデルではIEEE 802.11ac/a/b/g/n規格のWi-Fiと、Bluetooth 4.2に対応している。LTEモデルではこれらに加えてLTE・3Gによる通信もできる。LTEモデルの対応通信帯域(Band)は以下の通り。
- FD-LTE:Band 1/2/3/4/5/7/8/20
- TD-LTE:Band 38/40
- W-CDMA:Band 1/2/5/8
本体にはファインダーはないが、Android端末またはiPhoneに専用アプリをインストールすると映像を確認しながら撮影できる。なお、本体にもシャッターボタンがあるため、本体だけでも撮影は可能だ。
(取材協力:Consumer Technology Assosication)
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