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「Google Nest Hub」は画面付きスマスピで最高の完成度 気をつけるポイントは?山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。Googleから発売された画面付きスマートスピーカー「Google Nest Hub」ならではの操作性を細かく見ていこう。

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 エッジスワイプによる操作は以上だが、ここで設定できない項目は、すべてスマホアプリ側で行うものと考えればよい。具体的には、ディスプレイの明るさにまつわる挙動や、ホーム画面の表示項目、スマートスピーカーではおなじみとなる応答音のオン/オフなどだ。本体だけでは全ての設定が行えないことは、知っておくべきだろう。

スマホアプリではさらに詳細な設定が行える。これはディスプレイの挙動の設定(画面=左)。夜間モードの設定。特定の曜日だけに適用することができる(画面=右)
ホーム画面における表示項目や、スライドショーの速度を設定できる(画面=左)。スマートスピーカーではおなじみの応答音オン/オフはアプリ側で設定する(画面=右)

Google Home譲りのイコライザー機能も搭載している

現行の画面付きスマートスピーカーでは最高の完成度

 以上、基本的な機能をざっと使ってみたが、画面サイズの割にボディーがコンパクト、設置のしやすさと使い勝手の良さを兼ね備えており、欠点らしい欠点が見当たらない。画面をタップしての操作は、初見ではやや分かりづらいが、マニュアルなしでもすぐに慣れる。

 使っていて個人的にプラスと感じたのは、視界の中に常時入っていても、見た目がわずらわしくないことだ。Echo Showでは、画面上で表示される操作のヒントが、スマホのメール着信通知とよく似たエフェクトのせいで非常に目障りだが、本製品は写真+時計表示が基本なので、常に視界に入っていても気にならない。

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Echo Show(右)との比較。画面サイズが大きい上にボディカラーが黒いこともあり、Echo Showはかなりの威圧感がある

横から見たところ。奥行きもまったく異なる

背面。フォトスタンドのような本製品に対し、Echo ShowはCRTディスプレイのようなルックスだ

正面から見たところ。本製品は7型、Echo Showは10.1型ということで、画面サイズの差はかなりのものだ

価格と分かりやすさで隙のない「Google Nest Hub」

 筆者はEcho Showはいまいちなじめずリタイアしてしまったのだが、本製品は前述のヒント表示が目障りに感じないことに加えて、場所も取らず、また認識した音声をテキストで表示してくれる分かりやすさもあり、印象は極めてよい。あまり知識のない初心者であってもすぐに使えるようになるだろう。

 それでいて価格も、Echo Showの2万7980円やClova Deskの2万7540円に対し、本製品は1万5120円という戦略的な価格設定で、買い得感は非常に高い。総合的に考えると、現行の画面付きスマートスピーカーの中では、最もお勧めできるモデルと言えるだろう。

 そんな本製品のライバルとなるのは、近日発売が予定されているAmazonの小型モデル「Echo Show 5」だろう。10.1型の「Echo Show」から大幅にサイズダウンした5.5型ということで手元に置くには最適で、価格は9980円と本製品を大いに意識していることがうかがえる。こちらとの比較は、製品が発売され次第お届けしたい。

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