暑い夏こそ活用したい! スマホで温度湿度を表示、家電の自動起動もできる「SwitchBot 温湿度計」を試す:山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)
スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回は、家電も操作できる温湿度計を試した。
Google HomeやAlexaとの連携はまだまだ形だけ?
最後になったが、本製品は各社音声アシスタントとの連携も可能だ。例えばGoogleアシスタントと連携させておけば、「ねぇGoogle、リビングルームの温度は?」と尋ねることで、部屋の温度や湿度をリモートで確認できるようになる。
対応サービスは、本稿執筆時点ではGoogleアシスタント、Alexa、IFTTT、Siri、LINE Clovaとされている。これらとの連携は、スマートデバイスの設定では一般的なデバイス追加のフローなので、過去にスマートリモコンなどのセットアップ経験があれば問題なく対応できるだろう。以下に、Googleアシスタント(Google Homeアプリ)を例に流れを紹介する。
リスト内の「SwitchBot Smart Home」を選択(左)。以降、一般的なデバイス追加の手順と同じく使用場所などの設定などを行う。追加が完了すると、デバイス一覧の中に「温湿度計」が表示されるようになる(右)
今回はGoogle HomeおよびAlexaと連携させてみたが、Google Homeでは温度と湿度どちらも返答してくれるのに対して、Alexaは湿度には対応していないようで、返答するのは温度だけとなる。おそらくAlexa側の制限だろうが、このあたり、少々もったいない印象だ。
また、現時点ではGoogle Homeのルーティン、Alexaの定形アクションには登録できず、家電製品をコントロールするには、前述のようにSwitchBotアプリ側で直接行うことになる。Alexaの場合、本体に温度センサーを内蔵した「Echo Plus」を使えば室温をトリガーにエアコンなどを起動できるだけに、本製品もトリガーに使えるようになってほしいものだ。
AlexaアプリもGoogle Homeアプリと同様のフローでデバイスを追加する(左)。Siriショートカットにも対応しており、iPhoneから「いま何度」「いまの室温は」をタップするだけで温度を確認できる(右)
税込み1980円とリーズナブル、過剰な期待をしなければ買い
以上のように、単体でも温度湿度のデータをスマホで閲覧できたり、ハブを追加すれば家電製品との連携も行えたりと、なかなか面白い製品だ。
グラフの表示など詰めが甘いと感じる箇所は随所にあり、Google HomeやAlexaとの連携はまだまだこれからといった印象だが、実売価格が税込み1980円とリーズナブルであることを考えると、十分に健闘していると感じる。
何せ、あまり見かけないタイプのデバイスであり、スマートホームに興味を持つユーザーにとっては(過剰な期待をしなければ)活用のしがいはあるだろう。個人的には、本製品の競合となる製品が今後続々と登場し、切磋琢磨(せっさたくま)して機能が磨かれていくことを期待したい。
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