やはり拡張性がポイント? PCケースのトレンドを探る:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
キューブ型に近い形状ながら、E-ATXマザーボードやATX電源、4基の240mmラジエーターまで内蔵できる拡張性に優れたPCケースが登場して話題となっている。その他、Seagateから4TB NVMe SSD、iiyamaからは240Hz動作対応の液晶液晶ディスプレイなどが登場した。
先週の新製品で特に目立っていたのは、Lian-LiのPCケース「O11 AIR MINI」だ。ブラックとホワイトの2色があり、価格は順に1万3000円前後と1万4000円前後となる(税込み、以下同)。
前モデルからATX電源対応に進化――「O11 AIR MINI」が高評価
O11 AIR MINIは、サイズが約288(幅)×400(奥行き)×384(高さ)mmと、キューブ型に近いデザインが目を引く。2020年12月に登場した「O11 DYNAMIC MINI」の後継モデルで、拡張性をさらに高めている。
制限なくE-ATXマザーボードが組み込めるようになり、電源ユニットベイもATX対応に進化した。水冷ラジエーターは天面と底面、前面、側面に取り付けられる仕様で、240mmタイプなら4基同時に組み込める。
ドスパラ秋葉原本店は「机脇に置いて使いたいという人に人気のシリーズですね。割と安価ですし、人気を引き継いで売れてくれそうです」とコメントした。TSUKUMO eX.も「フルタワーだと物理的に置けないという人もいますし、ケース内をじっくり眺めたいという人にも向いていると思います」と評価していた。
初回の売れ行きを尋ねたところ、複数のショップがホワイト優勢と答えていたのも印象的だ。オリオスペックは「サイズ的にも目立つところに置きたい人が多いのかもしれません。その上で、今人気のホワイトを選ぶ傾向が強く出ている可能性はありますね」と分析していた。
続いて、大容量NVMe SSDをチェックしよう。
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