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プロ向けグラフィックスカード「NVIDIA RTX A2000」が登場するも取り合い状態で即入手困難化古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)

NVIDIAのプロフェッショナル系グラフィックスカード「NVIDIA RTX A2000」が登場したものの、すぐに売り場から姿を消してしまった。その背景にはマイニング需要もあるとウワサされている。

 先週目立っていたのは、NVIDIAのプロ向けGPU「NVIDIA RTX A2000」を搭載したグラフィックスカードだ。11月末に登場した菱洋エレクトロ扱いの「RTX A2000 NVBOX」に続いて、ELSA扱いの「ENQRA2000-6GER」が店頭に並んだ。どちらもサポート以外は同じものだが、すぐに売り切れとなった。価格は前者が6万5000円弱で、後者が7万円弱となる。


「NVIDIA RTX A2000」のリファレンスボックス

NVIDIA RTX A2000カード。オリオスペックで撮影

1グループ1台までなのに「18秒で売り切れました」

 ともに入荷したオリオスペックは「NVBOXの方はそれなりの数量が入りましたが1分で売り切れました。ELSA版は20台入って18秒でしたね」という。


原稿執筆時のオリオスペックの入荷案内ページ。どちらの製品も「完売しました」と追記されている

 NVIDIAのプロ向けモデルは2021年7月に登場した「NVIDIA RTX A4000」もコンシューマーを中心に大ヒットしているが、NVIDIA RTX A2000の購入層も近いようだ。

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 同店は「GeForce RTXシリーズの価格が高騰する中でプロ向けはそうでもないので、相対的にコストパフォーマンスが良くなったのもあるでしょう。加えて、やはりLHR(Lite Hash Rate)版ではないところですよね」と語る。

 RTX A2000は電力比のハッシュレートが高い上に、補助電源も不要なのでマイニングに使いやすい特徴がある。そこに注目して「10枚、20枚欲しいという人もいました」(同店)という。そうした需要を受けて、オリオスペックでも1グループ1枚限りと購入制限をかけたが、それでも前述のような勢いで売り切れた。

 入荷したショップはいくつかあったが、12月3日の夕方時点で街中から在庫が払底していた感がある。再入荷の目処はまだ立っていない様子だ。


パソコン工房 秋葉原BUYMORE店の価格や製品スペックをまとめたトールケース。売り切れたためバックヤードに移していた

 次に、外付けのグラフィックスボックスの新製品を見ていこう。

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