レビュー

約650gでRyzen搭載の超小型Windows PC「AYA NEO 2021」で錆びついたゲーム魂をよみがえらせる(2/5 ページ)

これまで、超小型ゲーミングPCといえばIntelの一人舞台状態だったが、ついにAMDのRyzenプロセッサを搭載したモデルが一般市場でも手に入るようになった。約650gという軽量ボディーの「AYA NEO 2021」をチェックした。

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ゲーミングPCらしく専用のスティックやボタンを用意

 では本体正面のボタン類を見ていこう。アナログスティックや十字キー、ABXYボタンはXbox One ワイヤレスコントローラーに準じた配置だ。液晶ディスプレイの左側に「H」の文字が刻印されているボタンを押すと、Xbox Game Barが表示される。こちら側にはビューボタンとメニューボタンがあり、一番左にあるボタンは「AYA NEO Founder Edition」の「LEDイルミネーションボタン」だが、こちらは機能していない。

 一方の右側にある「WIN」はWindowsキー、「ESC」はEscキーとして動作する。「TM」ボタンを押すとタスクマネージャーが起動し、「KB」は先ほども述べた通りスクリーンキーボードが表示される。


本体左側にスティックと十字ボタンが並ぶ

本体右側にもスティックが並ぶ

 本体上部にはRB/RT、LB/LTのトリガーボタンが左右に用意されている。この面に電源ボタンと音量調整ボタン、2基のUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートが並ぶ。写真向かって左側はUSB Power DeliveryとDisplayPort Alternate Modeに対応し、本体底面のUSB Type-Cポートと同様に電源入力/映像出力に対応する。

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 吸気は本体背面で行い、上部に排気される仕組みだ。ゲームをプレイしていると本体左下が熱くなり、冷却ファンも回るわけだが、プレイ中でもそれほどうるさく感じることはなかった。


本体上部には左から排気口、USB Type-Cポート(USB Power Delivery/DisplayPort Alternate Mode対応)、USB Type-Cポート、3.5mmオーディオジャック、音量調節ボタン、電源ボタンが並ぶ

本体底面にスピーカーとUSB Type-Cポートを配置する

本体背面にある吸気口。内蔵ファンは1基だ

 評価機の実測重量は651g、ACアダプターの重量はケーブル含めて約164gなので、持ち運びには問題ない。ただしケーブルの長さが約105cmと短く、後述するようにそれほどバッテリーの持ちがよくないので、外出するにはACアダプターが必須だ。別途長めのケーブルを用意するか、ポータブルバッテリーなどを活用したい。


評価機の付属品一覧。出力60WのACアダプターとUSBケーブル、USB Type-C→Type-A変換アダプター×2に加え、各国対応のアタッチメントがセットになっていた

専用ユーティリティーの「AYA Space」を用意

 AYA NEO 2021には専用のユーティリティーとして「AYA Space」が用意され、公式サイトからダウンロードできる。これを使うとCPUの使用率や温度、メモリ使用量、ファンの回転数といったデータが分かり、TDPを変更することも可能だ。インストール直後は英語メニューだが、日本語も用意されており、言語を変更できる。ゲームランチャーも用意されているので、こちらを使ってゲームを管理してもよいだろう。

 このAYA Spaceを導入すると、KBボタンがAYA Spaceの起動に割り当てられ、AYA Spaceが起動しているときに押すとデスクトップに、そこから長押しするとAYA Spaceに戻る。また、AYA Spaceはまだβ版のため不具合があるようで、操作中にいきなり落ちたり、インストールした直後にWi-FiやBluetoothが使えなくなったりするという現象も起きた。

 デバイスマネージャーを見るとUSBコントローラーに「!」マークが出ていて、ドライバの更新をしても直らず、数回再起動したら直った。正式版のリリースが待ち望まれるところだ。


AYA Spaceのトップ画面。左上のAYA NEO 2021アイコンをクリックすると利用言語を選択できる

ゲームのランチャー機能もある

システムのモニター機能

ここではCPUのTDPを変更可能だ

 では、ベンチマークテストでAYA NEO 2021の実力を見ていこう。

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