約650gでRyzen搭載の超小型Windows PC「AYA NEO 2021」で錆びついたゲーム魂をよみがえらせる(3/5 ページ)
これまで、超小型ゲーミングPCといえばIntelの一人舞台状態だったが、ついにAMDのRyzenプロセッサを搭載したモデルが一般市場でも手に入るようになった。約650gという軽量ボディーの「AYA NEO 2021」をチェックした。
定番ベンチマークテストでその実力を見る
ここからは、各種ベンチマークテストでAYA NEO 2021の性能を測っていこう。まずはストレージだが、CrystalDiskInfoによると評価機にはウエスタンデジタルのSSD「PC SN530 NVMe SSD」(1TB)が搭載されていた。
PCI Express Gen 3対応のNVMe SSDで、シーケンシャルリードは毎秒2400MB、同ライト毎秒1950MBだ。実際にCrystalDiskMarkのテスト結果とも合致し、性能通りのスコアが出ていることが分かる。
続いて、PC全体の性能を測る「PCMark 10」と、3D性能をテストする「3DMark」でのスコアだ。結果を見ると分かるが、CPU内蔵のGPUを使うシステムとしては標準的な値と言える。
AYA NEO 2021はキーボードがない上に画面が小さいが、別途キーボードやマウスを取り付け、外部ディスプレイに出力すれば、ビジネスマシンとしても十分に活用できる値だ。
3DMarkのスコアを見ると、ディスクリートGPUを搭載するPCに比べると値は落ちるが、負荷が軽めの「Fire Strike」であればそれなりに動いており、3Dゲームが全くできないというわけではない。この辺りはIntelのIris Xe Graphicsに一歩譲る形ではある。
実ゲームに近いベンチマークテストを走らせる
次に、実際のゲームタイトルベースのベンチマークテストで測定した結果だ。利用したのは「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」と「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」の2つだ。
まずはファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマークだが、前バージョンの「漆黒のヴィランズ」から変わって負荷が高めになり、それなりのマシン性能を要求するようになった。このため最高品質と高品質(ノートPC)で「普通」、標準品質(ノートPC)で「やや快適」という結果となった。いずれにしても「ファイナルファンタジーXIV」クラスの3Dゲームであれば十分に遊べそうだ。
続いては、かなり重めのベンチマークテストとなるFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークを走らせた。結果は軽量品質であれば「普通」という判定なので何とか動く形ではある。しかし画質を上げると、標準品質で「重い」、高品質では「動作困難」という判定になった。Radeon Graphicsでは力不足といったところだ。
実際にゲームをプレイして、フレームレートをチェックしよう。
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