オールクアッドコアCPUの「e9000」シリーズを含む「HP Pavilion Desktop PC」秋モデルが登場:2009年PC秋モデル
日本HPはコンシューマー向けデスクトップPCのラインアップを一新し、2009年秋モデルを発表した。同社直販の「HP Directplus」では即日販売を開始している。
新デザインのボディを採用した「e9000」と「s5000」シリーズ
日本ヒューレット・パッカード(HP)は、コンシューマー向けPC「HP Pavilion Desktop PCシリーズ」のラインアップを改め、新モデルとして「e9000」シリーズ、「s5000」シリーズ、「p6000」シリーズが登場した。同社直販の「HP Directplus」では、6月26日正午から発売予定だ。
最上位のe9000シリーズは、従来のCore i7(e9190シリーズ)/Core 2 Quad(e9180シリーズ)に加え、Phenom II X4(e9160シリーズ)のCPUが新たに選べるようになったほか、グラフィックスカードの選択肢にGeForce GTS 250(GDDR3 1Gバイト)、GT 230(GDDR3 1.5Gバイト)、GT 220(GDDR3 1Gバイト)が加わったのがポイントだ。また、2.5インチHDDの「HPポケット・メディア・ドライブ」に容量500Gバイトが用意され、内蔵HDD(1.5Tバイト×2)と3.5インチHDDの「HPパーソナル・メディア・ドライブ」(1Tバイト)とあわせて、最大で4.5TバイトのHDDを内蔵可能になった。細かいところでは、従来モデルでは64ビットOS固定だったCore i7搭載モデルでも、32ビット版OSが選択できるようになり、ケース前面のZEN-Designが廃止されUSBポートなどの配置が変更されたほか、ケース天面のケーブルアタッチメントがなくなった。
CPUにPhenom II X4 810(2.6GHz)、チップセットにGeForce 9100、メモリはDDR3 2Gバイト、HDDは320Gバイト、グラフィックスカードはGeForce GT 220、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、そしてOSがWindows Vista Home Premiumの最小構成価格は6万9930円だ。
一方、s5000シリーズは夏モデルのs3000とv7000シリーズを統合したミドルレンジのモデルで、前述のe9000シリーズとともに、5月の北京イベントで公開されていた。サイズが113(幅)×389(奥行き)×308(高さ)ミリという新デザインのスリムボディを採用しており、v7000シリーズで必要だった縦置きスタンドが不要になった。
CPUはCore 2 Quad/Core 2 Duo(チップセットはIntel G43 Express)かPhenom II X4/Athlon X2(チップセットはnForce 430)が用意され、グラフィックスはチップセット内蔵のオンボードか、GeForce G210/GT220/Radeon HD 4350(いずれもロープロファイル)搭載カードが選べる。また、インテルモデル(s5150jp)のみ、メモリは最大8Gバイト(PC3-8500)まで、HDDは最大2Tバイト(内蔵1.5Tバイト+HPポケット・メディア・ドライブ500Gバイト)まで搭載可能だ。なお、最小構成価格は4万9980円からとなっている。
エントリーモデルがパーツのカスタマイズに対応
エントリーモデルのp6000シリーズは、最小構成価格で2万9820円とNetbookを下回る低価格が特徴だ。夏モデルの最上位シリーズ「m9000」で採用されていたIntel G33 Expressチップセット搭載のマザーボードを備え、新デザインのキーボードを採用するなど細かな強化が行われているのに加え、「東京生産(MADE IN TOKYO)」に対応することで従来モデルでは不可能だったBTOカスタマイズが可能になった。
また、液晶一体型デスクトップPC「HP TouchSmart PC」は、CPUの高速化やTouchSmartソフトウェアの機能強化を図った新モデル「IQ844jp」(21万9870円)と「IQ544jp」(11万9700円)のほか、地上デジタルテレビチューナーを搭載し、Office Personal 2007(SP1)がセットになった「IQ541jp」(16万9890円)が追加された。
なお上記の秋モデルは、いずれも無償でWindows 7へアップグレードできる「日本HP Windows 7 アップグレードキャンペーン」の対象となる。
そのほか、液晶ディスプレイの新モデル「HP 2309p」が投入される。アスペクト比16:9の1920×1080ドット表示に対応した23型ワイド光沢液晶ディスプレイで、「HP輝点ゼロ保証」に対応したプレミアムモデルだ。画面の縦位置表示に対応し、アナログRGB/DVI-D(HDCP対応)/HDMI端子を備え、標準でVGA/DVI/HDMIの各ケーブルが付属する。応答速度は3ms(Gray to Gray)、ダイナミックコントラスト比は3000:1、2ワット×2のステレオスピーカーを内蔵している。HP Directplusの価格は3万9900円の見込みだ。
関連キーワード
Windows 7 | Windows | HP Pavilion | Windows Vista | Microsoft(マイクロソフト) | デスクトップ | GeForce | TouchSmart PC | 地上デジタル放送 | ディスプレイ | HDMI | 液晶一体型PC | Phenom(Athlon 64) | Phenom II | クアッドコア | BTO | Core 2 Quad | Core i7 | コストパフォーマンス | DVDスーパーマルチドライブ | DVI | エントリークラス | マザーボード | ZEN-design | 32ビット | 64ビット | Athlon | Core 2 Duo | グラフィックスカード | HDCP | マルチタッチ | Office
関連記事
- オトコなら、4.25TバイトHDD+12Gバイトメモリの“最強”構成で──「HP Pavilion Desktop PC m9690jp/CT」
日本HPのデスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC」に、ハイエンドCPUの「Core i7」搭載モデルが登場。最小構成で8万円台後半から選べるという「m9690jp/CT」のパフォーマンスはどうか、購入ポイントはどこにあるかを検証する。 - ゲームに興味ないならこの1台──20型液晶+クアッドコアCPUの「HP Pavilion Desktop PC p6090jp」
コストパフォーマンスの高い直販モデルだけでなく、日本HPの店頭販売モデル「p6090jp」も意外にいい。気になる仕様とともに、ベンチマークテストでパフォーマンスをチェックする。 - 6万円を切るスリムノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv2」の店頭モデルを電光石火で試す
Netbookを上回る性能ながら低価格を実現した日本HPの「HP Pavilion Notebook PC dv2」シリーズ。今回は安価な店頭向けの“白モデル”をテストした。 - クアッドコア、1TバイトHDD、BDドライブ搭載で10万円切りのスリムタワーPC――「HP Pavilion Desktop PC v7860jp/CT」を駆る
NetbookやNettopもいいが、性能を重視したいなら、依然としてデスクトップPCは有効な選択肢だ。クアッドコアCPU搭載で7万円台のスリムPC「v7860jp/CT」の実力は? - 価格はNetbook、だけどBD再生もOKな「HP Pavilion Notebook PC dv2」をチェックした
Netbookは安くて魅力的だけど、画面が狭いし性能もいまひとつ……。そんな現状に喝を入れるべく登場したのが「HP Pavilion Notebook PC dv2」だ。 - 日本HP、2009夏モデルデスクトップPCの量販店販売を開始
日本ヒューレット・パッカードは、2009年夏モデルとなるデスクトップPC「p6000」「s3000」「v7000」「m9000」シリーズ、およびボードPC「HP TouchSmart PC」の量販店販売を開始した。 - 日本HP、デスクトップPC「Pavilion Desktop」夏モデルを発表――Core i7モデルも
日本ヒューレット・パッカードは、個人向けデスクトップPC「Pavilion Desktop」「TouchSmart PC」夏モデル計9製品を発表した。 - 日本HP、新デザイン「ZEN-design “asagiri”」採用の量販店向けノート3製品
日本ヒューレット・パッカードは、ノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6」「同 dv2」の量販店向けモデルを発表。新デザイン「ZEN-design “asagiri”」を採用した。 - フルHDになった新型「HP TouchSmart PC」にタッチした
日本で人気に火がついた「ボードPC」こと液晶ディスプレイ一体型PC。25.5型の大画面でタッチ操作が可能な日本HPの新モデルをチェックした - ワークステーションらしいワークステーション「HP Z800」を試す
日本HPが満を持して投入した「HP Z800 Workstation」。高級車を思わせる外観や、内に秘められたパフォーマンスをチェックした。 - HPの力作ワークステーション「HP Z600」をチェックした
前回のZ800に続き、日本HPの新型ワークステーションのミドルレンジモデルにあたる「HP Z600」を試した。 - 1600×900ドットで6万円台のプロ向けノートPC「HP ProBook」に肉薄した
HPのアジア・パシフィック&日本向けイベントと同時に、日本でも発表された「HP ProBook」。エントリーモデルとは思えないボディに迫った。 - 期待が膨らむWindows 7に対するアレコレ
10月22日の発売に向けて、カウントダウンが始まるマイクロソフトの次期主力OS「Windows 7」。筆者が新OSに期待するものとは!? - MS、「シンプルでエコ」なWindows 7のパッケージを発表
Windows 7の小売りパッケージはエディションごとに色を変えるなど分かりやすくし、付属物を減らして無駄をなくしているという。 - Windows 7の“互換性を高める5大取り組み”とは?
Windows 7では、ユーザーアカウント制御の仕様が変わり、互換性への取り組みも強化された。ロゴプログラムの変更で、Windows 7ロゴ付きの製品が増えることも期待できる。 - 「XPより快適」──動画で見るWindows 7の起動速度とパフォーマンス
マイクロソフトが実施したWindows 7 RC版の機能説明プレスセミナーで、「速い」と言われるWindows XPとWindows 7の起動時間比較デモが行われた。 - これでXPと決別できる!?:Windows 7 RCの注目機能「XPモード」と「リモートメディアストリーミング」を試す
Windows 7の製品候補版(RC版)には、XPユーザーの救済策やモバイルでの利便性を高める新機能が追加されている。早速、これらの新機能をチェックしてみた。 - マイクロソフトがWindows 7 RC日本語版を公開
Windows 7 製品候補版(RC版)の日本語版ダウンロード提供が国内でも始まった。 - Vistaとはドコが違うの!?:Windows 7 β版の注目ポイント“7”
何やら評判がいいWindows 7のβ版だが、Vistaと比べて何が改善されているのか? PC USERの連載「Vistaチップス」の著者が気になるポイントを語る。
関連リンク
- 日本ヒューレット・パッカード
- HP Directplus
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- VAIOのことならお任せ!:VAIO LOVERS
- ソニーじゃなきゃもったいない!:SONY LOVERS
- FMVを安く買うならここ!:FMVマニア
- デルのお得が毎週更新:DELL evolution
- ThinkPadがWeb限定特価:Lenovo media
- PCパーツからオシャレなノートPCまで:msi style!
- 欲しかったアレがここにある!:ニーハオ!!上海問屋
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.