U1 hybridとSkylightの日本展開は?──レノボ・ジャパンのデイビット氏に聞いてみた(3/3 ページ)
ThinkPadを始めとするレノボ製品の日本市場展開を切り盛りする同社の執行役員を直撃。CESで注目されたあのモデルの日本市場への投入は実現するのか?
“あふれたオーダー”も3月には正常に
── 日本でオーダーされたThinkPad T410sの納品に時間がかかっていると聞いています。この状況はいつごろ改善されるでしょう。
デイビット 先ほども説明したように、ThinkPad T410sは、レノボ・ジャパンが予想していた以上の反響があった。これは、Arrandale世代のCore i7シリーズを搭載するなど、インテルの最新ノートPCプラットフォームを採用したことが理由だと思う。今回の状況は予想を超える大量のオーダーが同時に発生したことに原因があった。この状況も2010年3月までには改善する見込みだ。
── レノボ・ジャパンのダイレクト販売で、オーダーができなくなっているモデルが複数確認されていますが、この理由は?
デイビット レノボは、「カスタマー・ディライト」(レノボ・ジャパンでは「顧客満足度」ではなく「顧客の喜び」と訳している。詳細はユーザーサポートにゴールはない──レノボが目指す「喜ばせる」カスタマーサービスを参照のこと)を重視している。納品まで時間がかかることで購入者を失望させないためにも、需要に対して十分な数が確保できないモデルはオーダーをストップすることがありえる。とはいえ、ThinkPad Tシリーズはユーザーから高い人気があるので、早急に対処している。あと数週間でこの状況は改善されるだろう。
── Appleの発表したiPadが、ThinkPadやIdeaPadのラインアップ、特にIdeaPad U1 hybridやThinkPad X200やThinkPad T400シリーズのタッチパネル搭載モデルに影響を与えるでしょうか。
デイビット レノボは、ユーザーが求めるテクノロジーを提供し続けるだけだ。操作性を重視する場合、ノートPCには一定サイズのキーボードが必須だ。また、ユーザーは周辺機器を接続するインタフェースも重視している。そういう点を重視するユーザーに、ThinkPadやIdeaPadは選ばれていくと考えている。
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