モンキー・パンチも期待する“立体視”ノートPC「G51Jx 3D」登場:ルパァァン!画面から飛び出すなああ!!(2/2 ページ)
ASUSから発表された「G51Jx 3D」はNVIDIA 3D Vision対応の“立体視”ノートPCだ。製品発表会ではモンキー・パンチ氏が立体視普及への期待を語った。
これまでの一過性ブームとは違う
NVIDIAジャパン マーケティング本部 広報/マーケティング コミュニケーションズ シニアマネージャーの中村かおり氏は、3D Visionを楽しむためのコンテンツが高画質静止画、動画、そしてゲームタイトルで多数提供されている現状を説明した上で、富士フイルムのFinePix REAL 3D W1なら、ユーザーが自ら立体視ができる静止画を高画質で作成できるほか、Adobe Flash 3DやYouTubeなど、インターネット上でも立体視が可能なコンテンツの供給が始まっていることも紹介された。
中村氏は、このように、3D Visionを普及させるために、Blu-ray 3Dやゲームタイトル、インターネット上のコンテンツサービスなどで立体視対応を促進することがNVIDIAにとって重要な役割であると説明している。
米国ステレオ3D 最高技術責任者/共同設立者で3Dコンソーシアム事務局長の泉邦昭氏は、立体視を巡る市場動向について紹介した。現在、ハリウッドでは2012年にかけて立体視に対応した映画が50本以上作られる予定であるほか、グローバル規模の多くのメーカーからは立体視対応家電が出荷されるなど、立体視の利用が本格的に普及する兆しが見えているという。
泉氏は、過去何度かあった一過性の「立体視ブーム」と今回の動きは別物であると主張する。その理由は、立体視技術が進化して、安価に多くの人が利用できる環境が整ったことや、コンテンツを提供する映画製作者側の意識が「立体視で驚かせることから立体視で感動させる方向へシフトして“無理”のないコンテンツが登場してきた」こと、そして、業界で立体視映像に関する安全性の配慮が進んできたことなどを挙げている。
ルパン三世が立体視の世界で活躍する日も近い
ゲストスピーカーとして登場したモンキー・パンチ氏は、自分の作品を立体視で表現させるため、かなり以前からこのような技術を試してきたという。その中で、3DCG作成専用アプリケーションを使って立体視表示に加工した作例が示されたが、「時間がかかりすぎて漫画ではとても使えない。また、(当時の)漫画は紙に印刷するしかないので、赤青のメガネを使わないと立体視できなかった」と普及するには難しい状況であったと振り返った。
現在、FinePix REAL 3D W1で立体視撮影を楽しんでいるというモンキー・パンチ氏は、「立体視は自分で作れて自分の家で見れないと普及しないのではないか。専門家だけでなく素人が簡単に使えるものでないと多くの人は立体視に興味をもてないだろう」と述べる。そのような意味で、G51Jx 3Dの登場は「立体視が家でも楽しめるようになる。私としても楽しみた」と普及に向けた期待を語った。
関連キーワード
3D | 立体視 | ASUS | ノートPC | NVIDIA | NVIDIA 3D Vision | 3Dメガネ | ブランド戦略 | マーケティング | Intel Turbo Boost | 発表会 | Blu-ray 3D | 富士フイルム | ルパン三世 | CUDA | ノートPC向けプラットフォーム | 映画館 | YouTube
関連記事
- ASUS、“3D Vision”対応のハイスペックノート「G51Jx 3D」
ASUSTeKは、NVIDIA 3D Visionを標準でサポートしたCore i7搭載ハイスペックノートPC「G51Jx 3D」を発売する。 - NVIDIA、GPUとIGPを自動で切り替える「NVIDIA Optimus Technology」発表
NVIDIAは、ユーザーが意識することなくパワフルなGPUと省電力な統合型グラフィックスコアを使い分けるノートPC向けの新しいグラフィックス技術を発表した。 - 7 万円台のCore i3搭載ノート「K52F」は買いなのか?
NetbookやCULVノートPCに続き、最近ではさらに上位クラスの製品でも安く買えるようになってきた。ASUSの「K52F-SX003V」は、その典型ともいえるノートPCだ。 - CULV 版CPU搭載、だけど大きめなノートPC――「UL80AG」を使ってみた
安価な薄型軽量ノートPCでおなじみのCULV版CPUだが、あえて大きめなノートPCに採用してメリットを享受する製品もある。ASUSの「UL80AG」は、まさにその好例だろう。 - Eee PCの衝撃再び!?――ASUSが放つ“5万円台”CULVノート「UL20A」に迫る
1366×768 ドット表示の12.1型ワイド液晶、デュアルコアCPU、320GバイトHDD、7.4時間バッテリー駆動で5万円台。CULVノートの新星「UL20A」をじっくりチェックした。 - ASUS プレスカンファレンスで、「Eee PC 1080P GO」のデバイスマネージャーに迫る
CeBIT 2010が始まった3月2日にASUSが行ったプレスカンファレンスでEee PCのニューフェイスが登場。その姿と構成をデバイスマネージャーでチェックした。 - 2009 年PC出荷台数シェア、NECがトップ──エイサー、ASUSが順位上げ
2009年の国内PC出荷は台数、金額ともに前年割れとなった。メーカーシェアはNEC、富士通、デルが上位となった。 - 新モデルの情報を随時更新:ミニノート/Netbook/UMPCのすべて
新作が続々と登場するミニノートPC。人気のVAIO type Pはもちろん、東芝や富士通、シャープといった国内メーカー製の新型Netbookに注目だ!!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.