Skypeが使えなくなったらヤバい:大学生のデジタル事情(3)
連載第3回はよく利用されているコミュニケーションツールについてリポート。「じゃあ、とりあえずSkypeで」――大学生の間ではそんな会話があたりまえらしい。
主流のコミュニケーションツールはSkype
情報系の学生やPCに近しい大学生にとって、Skypeは必須のコミュニケーションツールだ。「じゃあ、とりあえずSkypeで」の流れから始まる雑談は日常茶飯事で、課題ファイルの受け渡しや、ゼミのミーティングにも活用される。ほかのIM系ツールも使われるが、Skypeの台頭で利用頻度は落ち気味だ。
筆者の場合、携帯電話とSkypeを利用する割合は「3:7」程度で、友人は通話用のマイクをほぼ全員が持っている。夜中に気の合う仲間と集まって世間話をしたり、恋人と時間を忘れて語り合ったりといったことは一般的に行われている。
また、“リア充”の学生は、PCではなくiPhoneなどからSkypeアプリを使って電話をかけることも多い。情報系の学部になると、多くの学生がSkype環境を用意していて、学生どうしに限らず、自宅にいながら教授も交えて会議をするケースもある。
一方、通話の相手は学校関連や知り合いにとどまらない。筆者は北海道から九州まで各地に知り合いがいたりする。学生と社会人は半々といったところ。東北地方太平洋沖地震の話題で「すごく揺れて怖かった」(関東)と相づちを打つこともあれば、「知らなかった」(九州)の反応に驚いたりもした。
このように、もともと友人だった場合とは逆に、Skypeを通じて知り合いになるようなケースでは、実際に顔見せをするオフ会も楽しみの1つになっている。知り合いの間では、そこから交際が始まったケースも珍しくない。オンラインでの交流が頻繁な学生でいえば、オフ会に参加したことがある割合のほうが高いほどだ。Skypeはネットとリアルを結び付ける、新たなコミュニケーションの方法として活用されている。
袴田真尚(ぜせ)
神奈川県の私大に通う4年生。23歳。総合大学のなかで情報学部に所属。部活、サークルはせず、ライター修行の日々。趣味は麻雀で、よく友人とSkypeをつないでは、雑談混じりのオンライン対戦を楽しむ。彼女なしの超インドア派、草食系。
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