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ナナオ、IPS最速の23型フルHD液晶「FORIS FS2333」――視覚特性に基づき暗部視認性を向上“Smart monitor”の正体はコレ(2/2 ページ)

ナナオの「FORIS FS2333」は、人間の視覚特性に基づいて暗部を明るく見やすく表示できる新技術「Smart Insight」が備わった23型フルHD液晶ディスプレイ。IPS方式の23型フルHD液晶パネルを採用し、表示遅延0.05フレーム未満、応答速度3.4ms(GTG)を達成した。

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IPSながら3.4msの高速応答、新デザインのボディを採用

 液晶パネルはFORIS FS2332と同様、広視野角のIPS方式(表面ノングレア仕様)を採用する。FORIS FS2332ではオーバードライブ回路の搭載により中間階調域の応答速度が6msだったが、これを3.4msまで高速化した(オーバードライブ回路搭載)。中間階調域で3.4msという高速な応答速度は、IPS方式の液晶パネルを搭載したカラー液晶ディスプレイで世界初としている(2012年6月時点。同社調べ)

 画面解像度は1920×1080ドット、最大輝度は250カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(コントラスト拡張有効時で最大5000:1)、視野角は垂直/水平でともに178度、最大表示色は約1677万色(10ビットLUT)、色域はsRGB相当、バックライトは白色LEDだ。

4系統の映像入力を搭載。音声面では新たにライン出力を内蔵した

 映像入力は2系統のHDMI(音声入力共用、PC入力対応)、HDCP対応DVI-D、D-Subの4系統を搭載。音声入力は2系統のHDMI(映像入力共用)と1系統のライン入力、音声出力はヘッドフォンに加えて、新たにライン出力が内蔵された(いずれもステレオミニ)。これはHDMI入力などの音声を外部のスピーカーやアンプに直接出力することを想定した仕様変更だ。出力500ミリワット+500ミリワットのステレオスピーカーも内蔵する。

 カラーモードは、User 1、User 2、sRGB、Paper、Game、Cinema、Ecoを搭載。Ecoモードではバックライト輝度を下げるだけでなく、Smart Insightとコントラスト拡張技術によって、消費電力を低減しながら視認性を改善した。また、オプションとして、カラーマッチングツールの「EIZO EasyPIX」も引き続き用意される。

 省電力機能については、周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整する「Auto EcoView」をFORIS FS2332から継承。消費電力は最大42ワット、標準22ワット、節電時0.4ワット以下(スピーカー非動作時)、待機時0.3ワット以下(2次電源オフ時)だ。

 ボディは新デザインを採用し、新たにスイベルと高さの調整に対応したほか、背面に配線をまとめるケーブルホルダーと、持ち運びに片手で持ち上げられるハンドルを追加した。前面のカラーシートは3色(レッド、ブルー、グレー)が付属する。

 本体サイズは545(幅)×200(奥行き)×390〜450(高さ)ミリ、重量は約5.4キロだ。上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリ範囲の高さ調整が行える。100×100ミリピッチのフリーマウント用ホール(VESA規格)も備えている。

左からFORIS FS2333の正面、背面、側面

液晶パネルも含めた5年間保証に

 なお、製品の保証期間は今回の製品から、液晶パネルも含めた5年間保証となった。従来の5年間無償保証は液晶パネルの保証期間が3年間だったが、液晶パネルも含めて5年間(製品使用時間は3万時間以内)に拡張されている。

 同社はEIZOダイレクトにて、FORIS FS2333の「先行モニタリング出荷キャンペーン」を6月14日から6月30日まで開催。販売開始は7月13日だが、77台限定で購入した製品を先行出荷し、いち早く実機を利用できる(最短で7月7日着。8月上旬に簡単なアンケートに回答する必要あり)。また、直販限定でJBLデスクトップ・シアターセットやEIZO EasyPIXセット、保護パネルクリーナーセットを個別に購入するより安価に用意している。

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