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アップル、最新Mac OS「OS X Mountain Lion」を発売:Mac App Storeで提供開始
Mac App Storeで最新OS「Mountain Lion」のダウンロード販売が始まった。価格は1700円。
iOS機器との連携を強化した新OS Xが登場
アップルは7月25日、Mac App Storeを通じてMac OSの最新バージョン「OS X Mountain Lion」のダウンロード販売を開始した。前バージョンの「Lion」、または前々バージョンである「Snow Leopard」からのアップグレードとして、1700円で提供される。
Moutatin Lionは、iCloudとの統合によるさまざまな共有機能や、iOS機器との連携機能など、200を超える新機能を搭載している(関連レビュー:たった1700円で最高のクラウド世代Mac OSが手に入る――「OS X Mountain Lion」)。
なお、2012年6月11日以降にMountain Lion対応機種となるMacを購入したユーザーには、Mac App Storeを通じて、「OS X Mountain Lion Up-to-Dateアップグレード」が無償で提供される。
Mountain Lionの対応機種
- iMac(Mid 2007以降)
- MacBook(Late 2008アルミニウム製、またはEarly 2009以降)
- MacBook Pro(Mid/Late 2007以降)
- MacBook Air(Late 2008以降)
- Mac mini(Early 2009以降)
- Mac Pro(Early 2008以降)
- Xserve(Early 2009)
※対象OSはOS X Lion、Snow Leopard(v10.6.8にアップグレードが必要)
※インストールには2Gバイトのメモリ、8Gバイトのストレージ空き容量が必要
Mountain Lionの主要な新機能 | |
---|---|
iCloudとの統合 | メール、連絡先、カレンダー、メッセージ、リマインダー、メモ、iWorkの書類を含む情報やデータをすべてのiCloud対応デバイスで最新状態に保つ |
メッセージ | 従来のiChatに代わり、MacでもiMessageを利用可能に。iPhone、iPad、iPod touch、Macのユーザーにメッセージを送れる |
通知センター | 通知の表示を一元化。OS付属の各アプリ(メール、カレンダー、メッセージ、リマインダー)やシステムアップデート、他社製アプリからの通知や警告も確認できる |
共有 | OS標準アプリに共有ボタンを設置。アプリを切り替えることなく、リンク、写真、動画、その他ファイルを簡単に共有できる。一度サインインするだけで、Facebook、Twitter、Flickr、Vimeoといった他社サービスも利用可能 |
Facebook(今秋に対応予定) | 写真、リンク、コメントを位置情報付きで直接利用中のアプリから投稿できるほか、Facebookの友達を自動的に連絡先に加えられる。通知センサーから自分のFaceBookへの投稿も可能 |
音声入力 | アップル純正、他社製アプリを問わず、文字入力できる部分ならば、どこでも音声入力によりテキストを入力できる |
AirPlayミラーリング | Macの画面を最大1080pでセキュアにストリーミングし、Apple TVを介してHDテレビにワイヤレスで配信できる。音声をAirPlay対応レシーバーやスピーカーに送信することも可能 |
Game Center | iOSのソーシャルゲームネットワークがMacに対応。Mac、iPhone、iPad、iPod touchのユーザーと、ゲームのマルチプレイが楽しめる |
Gatekeeper | アプリの入手経路を制限する設定により、セキュリティを高める |
Power Nap | Macがスリープ中でも自動的にアプリやシステムをアップデートできる |
Safari | URLのアドレスバーと検索ボックスを統合。ピンチでタブビューが起動し、すべてのタブを表示したうえで、スワイプでページを切り替えられる。iOSで開いているタブをMacでも閲覧できるiCloudタブ、オフラインでWebページを見られるリーディングリストに対応 |
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