Haswell世代の新型「MacBook Pro」が登場:グラフィックス性能が最大90%アップ
MacBook Pro Retinaディスプレイモデルが基本システムを刷新。グラフィックス性能を向上したほか、PCIe接続のSSDや11ac対応無線LAN、最新のThunderbolt 2ポートを搭載した。
米Appleは10月22日(現地時間)、第4世代Coreを採用した新型「MacBook Pro」を発表した。ラインアップは、従来と同じ13インチモデル(2560×1600ドット)と15インチモデル(2880×1800ドット)の2ライン構成で、いずれも画素密度が220ppiを超えるRetinaディスプレイを搭載しているのが特徴だ。
新モデルの強化点は大きく分けて4つ。1つが“Haswell”ことインテルの最新アーキテクチャの採用とこれにともなうグラフィックスの強化。同社のよればCPU内蔵のIris Graphicsを搭載する13インチモデルは最大90%グラフィックス性能が向上したという。
2つ目がPCI Express接続SSDの採用。旧MacBook Proと比較し、データの読み書きが最大60%高速化した。3つ目が無線LAN機能の強化で、1300Mbps転送を実現するIEEE802.11ac対応無線LANモジュールを内蔵した点。そして4つ目が20Gb/秒の帯域幅を持つThunderbolt 2ポートの搭載だ。
13インチモデルのラインアップは、2.4GHz動作のCore i5(最大2.9GHz)を搭載し、4Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)と128GバイトSSDを搭載する「ME864J/A」、2.4GHz動作のCore i5(2.4GHz/最大2.9GHz)と8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)、128GバイトSSDを搭載する「ME865J/A」、2.6GHz動作のCore i5(最大2.9GHz)、8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)、512GバイトSSDを搭載する「ME866J/A」の3モデル。価格は順に13万4800円、15万4800円、18万4800円で、Apple Storeの出荷予定日は24時間以内となっている。
15インチモデルのラインアップは、クアッドコアの2.0GHz Core i7(最大3.2GHz)を採用し、8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)と256GバイトSSD、グラフィックスにCPU内蔵のIris Pro Graphicsを使う「ME293J/A」と、クアッドコアの2.3GHz Core i7(最大3.5GHz)、16Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)、512GバイトSSDを搭載し、Iris Pro Graphicsのほか、外付けGPUとしてGeForce GT 750M(GDDR5 2Gバイト)を備えた「ME294J/A」の2モデル。価格は順に20万4800円と26万4800円で、こちらも24時間以内の出荷となっている。
インタフェースは13インチ/15インチで共通化されており、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、USB 3.0×2、Thunderbolt 2×2、HDMI出力、ヘッドフォン出力、デュアルマイクなど。ワイヤレス機能としてIEEE802.11ac対応無線LANとBluetooth 4.0を備えるほか、液晶上部に720p FaceTime HDカメラを内蔵する。
なお、ボディデザインに変更はなく、本体サイズと重量は、13インチモデルが314(幅)×219(奥行き)×18(高さ)ミリ/1.57キロ、15インチモデルが35.89(幅)×24.71(奥行き)×18(高さ)ミリ/約2.02キロ。バッテリー駆動時間はそれぞれ最大9時間/最大8時間となっている。OSは同日配信が開始されたOS X 10.9「Mavericks」だ。
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