あのゴミ箱、売れてます――「Mac Pro」が生んだ“斜め上”の影響:週末アップルPickUp!
今週は突然「iPad mini Retina」が発売され、これでアップルが予定している直近の注目製品は「Mac Pro」を残すだけとなりました。そういえば“アレ”の自作キットが出ましたねー。
11月12日に突然「iPad mini Retinaディスプレイモデル」の販売がスタートし、3日も候補を挙げながら発売日予想をすべて外してしまったわけですが、みなさんのお手元にはすでに届いているころでしょうか。
これでWWDC 2013で予告された新製品は「Mac Pro」のみ。しかしこちらは12月発売予定で、まだしばらく待つことになりそうです。残念。
そこでMac Proを待ちきれないという方に、アキバの元店員M氏こと森田氏が手がけたProjectMの新製品「ProフレームKIT」(PM-PROKIT)を紹介します。PM-PROKITは、Mac Proの外観に似ていることで話題になったideacoブランドの円筒形ゴミ箱「TUBELOR」を自作PCケースとして利用するためのフレームキットで、ちょうど11月15日から販売が始まっています。森田氏がネタで“ゴミ箱Mac Pro”を自作したのは知っていましたが、まさか商品化してしまうとは……。
いったい何考えてんですか? と森田氏に直接聞いてコメントをもらいました。
―― 実際に商品化した理由
森田氏 最初にTUBELORのごみ箱で作ったときに意外によくできて、「これは面白いなー」と、でもこれをほかの人がやるのは難しいから、簡単にできるフレームがあったらと思って作りました。
―― 製作で苦労した点
森田氏 電源とSSDの配置には苦労しましたね。なお、実際に作っていただいたのは長尾製作所さまになります。
―― Mac Proの排熱設計(底面吸気、天面排気)について
森田氏 このフレームも上にぴったり12センチファンを取り付けられるようになってます。下の隙間から吸って上から吐き出すのは熱的にもいいですよね。
―― PM-PROKITについて一言
森田氏 万人に受け入れられる商品ではありませんが、面白い作りになっています。こういうことができるものPC自作の醍醐味(だいごみ)だと思います。今後もPC自作で面白いものを出していきますので、よろしくお願いします。
というわけで、森田さんありがとうございました。
ちなみに、TUBELORを販売するイデアの中の人にもお話をうかがったところ、Mac Proに似ている話は当然知っていて(それもそうだ)、具体的な数字についての言及はありませんでしたが、話題になってからTUBELORの販売数はかなり伸びたとのこと。
ちなみに1番人気の色は白ということでした(同社の製品は全般的に白が売れるそうです)。今回「ProフレームKIT」が登場したことで、ますますゴミ箱が売れるかもしれませんね!
関連記事
- まずは触ってみよう:「iPad mini Retina」発売でアップルストア銀座は大盛況
iPad mini Retinaディスプレイモデルの店頭展示が始まり、実物を触って試せるアップルストア銀座は、購入を検討する人で賑わっている。 - 林信行の「iPad Air」先行レビュー:iPad AirとiLife/iWorkが描く「未来へのなだらかなシフト」
iPad Airは、その名の通り、時代の“空気”を変えてしまうiPadになるかもしれない。クラス最軽量の薄いボディに次世代の性能を詰め込んだiPad Air。ここに6つの無料アプリとiCloudが加わると、1歩足を踏み入れれば2度と抜け出せなくなる快適な未来が広がり始める。 - 写真と動画でチェック:軽い!速い!「iPad Air」と「iPad mini Retina」の実機体験リポート
アップルが国内メディア向けに新製品タッチ&トライイベントを開催。新型iPadの実機を早速触ってきた。 - 週末アップルPickUp!:「Mavericks」を入れるだけでバッテリー駆動時間がすごい
OS X 10.9“Mavericks”にアップデートするとバッテリーライフが延びるって本当? 検証してみました。 - 週末アップルPickUp!:iPhones 5sと195匹の猫
あなたの指紋と同じ“運命の肉球”があるかもしれない。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.