この人が誰だか覚えているでしょうか。
写真の方の名前はデビン・アレンさん。当時、アップルストア銀座のオープンにあわせてカリフォルニアから来日し、5000人という恐ろしく長い行列の先頭に立っていた方です。そう、明日11月30日は、2003年にアップルストア銀座がオープンしてちょうど10年目にあたります。
タイトルの「5000人」は、アップルストアが初めて海外進出を果たした73番目の店舗、アップルストア銀座が開店したときに並んだ人の数。iPhone発売よりも3年以上も前、今と比べてMacのシェアもかなり低かった時代だったことを考えると、改めて見てもこの5000人という数字は驚異的です。
アップルストア銀座の開店を祝う行列は銀座中央通りを延々と続き、首都高高架下をくぐって京橋に到達、そこからさらに左折して東京国際フォーラムのほうまで伸びていたそうです。しかも前日夜から雨が降り続き、天候は最悪。まさに“お祭り”です。おそらく読者の中にも、「あーその列にいたわ−」という人がいるのではないでしょうか。
ちなみに、銀座中央通りをどっち方面に並ぶのかは、築地警察署と相談して決めたそうですが、当時の警察関係者はそれほど事態を重く見ていなかったようで、オープン準備のかなり遅い段階まで決まっていなかったそうです。たぶん、列を見て度肝を抜かれたことでしょう。
さて、新製品が発売される際、アップルストア銀座の前に行列ができるのは今やおなじみの光景ですが、実は何もない日に開店にあわせて並ぶ人もいるのです。Genius Barと同じフロアでは、専門スタッフが丁寧にアップル製品の使い方を教えてくれるOne to Oneトレーニング/グループトレーニング(どちらも予約制)が行われているほか、“自習用”のスペースも用意され、自分のトレーニングが始まるまで時間をつぶしたり、予約のキャンセル待ちをしたりと、自由にMacを持ち込んで利用できるようになっています。ここにMacを覚え始めた高齢者の方がよく集まるそうです。
ただモノを売るだけでなく、こうした手厚いサポートや交流の場を提供しているのも、直営店であるアップルストアが人を引きつける理由の1つなのでしょう。
あ、それと10周年だからといって特別なことはしないそうです。ちょっと残念。
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