70型投影プロジェクター内蔵で使い方を考えるだけでも楽しい10.1型Androidタブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」:なつかしい“○○シアター”も気軽に実現(3/3 ページ)
第3世代へ進化を遂げたレノボ・ジャパンの10.1型Androidタブレット「YOGA Tab 3 Pro 10」。プロジェクター内蔵という飛び道具を備えたハイエンドモデルのパフォーマンスをチェックする。
プロジェクターで“ドライブインシアター”を再現してみた
唐突だが、ドライブインシアターという言葉をご存じだろうか。巨大な駐車場にスクリーンを配置し、車に乗ったまま映画が鑑賞できる映画上映施設だ。一世風靡したものの、今となってはなかなか目にすることは難しい。このYOGA Tab 3 Proを使って、個人向けドライブインシアターの再現にチャレンジした。
使用した車はスバル・レヴォーグ(筆者の愛車だ)。深夜の駐車場に安全に停車したところで、運転席のインパネにYOGA Tab 3 Proを置く。マルチスタンドと180度回転プロジェクターによって、投射角度を的確にセッティングできる(1分もしないうちに設置完了)。
フロントガラスごしに3メートルほど離れた壁面へ投影してみると、大迫力のプライベートスクリーンが展開。フロントガラスに多少乱反射はするものの十分に満足できる明るさと解像度だ。
付属のJBLスピーカーでサウンドを楽しんでもよいが、Bluetooth接続でカーステレオとペアリングすれば気分はドライブインシアター。音楽対応のBluetooth対応カーオーディオは高級機に限られてしまうが、筆者はBluetooth対応FMトランスミッター経由(2000円程度)で接続した。また、プリインストールのアプリ「NETFLIX」で豊富なコンテンツの中から映画鑑賞を存分に楽しめた。
さらに、YOGA Tab 3 Proは大容量バッテリーを備えるため、映画数本分は完全ワイヤレスとなるのもスマート。是非、お勧めしたいYOGA Tab 3 Proの楽しみ方だ。
※各種法令や条例に従い、周辺環境や交通安全に配慮して頂きたい
プロジェクター使用時のバッテリー駆動時間
YOGA Tab 3 Proは1万200mAhの大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー駆動時間の公称値は約18時間となっている。実際のバッテリーの持ちを検証するため、プロジェクターをオンにした状態でYouTube動画を連続再生してみた。満充電からプロジェクターの電源オフとなるバッテリー残量10%までは、6時間2分だった。電源がなくてもプロジェクターで映画2〜3本は見られると思っていいだろう。
また、プロジェクターの電源をオフにした場合、Geekbench 3によるバッテリーテストの結果は、Battry Runtimeが11時間25分、Battry Scoreが6851、Battry Levelは100%→1%。公称値には及ばないものの満足できる結果だ。
パフォーマンスベンチの結果
基本システムは、「CherryTrail」で知られるIntel Atom x5-Z8500(1.44GHz/最大2.24GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GBといった仕様のYOGA Tab 3 Proで各種パフォーマンスベンチの結果も見ていこう。
AnTuTu Benchmarkの結果は、47662(第2世代「YOGA Tablet 2 Pro-1380F」の同スコアは33404)。Quadrant Standard edition v2.2.1のスコアは1回目が162175、2回目が188708とかなり高い値となった(第2世代「YOGA Tablet 2 Pro-1380F」の同スコアは16961)。一方で、3DMark Ice Storm Unlimitedは11695(第2世代「YOGA Tablet 2 Pro-1380F」の同スコアは15096.60)と振るわなかった。
ベンチマークソフト | スコア |
---|---|
AnTuTu Benchmark v5.7.1 | 47662 |
Quadrant Standard edition v2.2.1 | 162175(2回目188708) |
3DMark - The Gamer's Benchmark | 1.5.3285 |
・Ice Storm | 9832 |
・Ice Storm Extreme | 8376 |
・Ice Storm Unlimited | 11695 |
・Sling Shot using ES 3.1 | 960 |
まとめ
YOGA Tab 3 Proの優れた点は、使い勝手がすこぶる良いことだ。使っていて楽しくなる、もっと使いたくなるタブレットといえる。CPU強化、約18時間駆動のロングバッテリーの採用など、Androidタブレットとしての基本性能を大幅に高めただけでなく、DLPピコプロジェクターや、IPX1相当の防滴対応ボディの採用など、”プレミアムなタブレット”にふさわしい付加機能を備えた。まさに、ユーザーのアイデア次第でデジタル・ライフ/ワークを満喫できる1台に仕上がっている。
レノボ・ジャパンは、若者のアクティブライフをサポートする「Lenovo Active Caravan」活動を継続的に行っている。その中での代表製品として登場する製品がYOGA Tab 3 Proとなる。今回、筆者はオジサンの立場から個人向けドライブインシアターを試したが、是非とも若者たちによって新しい使い方を創造してほしい。YOGA Tab 3 Proならば、きっと応えてくれるだろう。
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