自作iPad液晶ディスプレイを使いこなす3つのポイント
これで一通りの作業は完了です。あとは好みのスタンドに、作ったばかりの液晶ディスプレイを立てかけてみましょう。これまで書いてきたことはあくまで一例です。通販時のトラブルを含めて動作保証などはできませんが、PCの自作を経験したことがあれば、それほど難しいと感じることなく作れるのではないでしょうか。
DisplayPortケーブルにMini DisplayPort変換アダプターをつなげてMacBook Pro Retina Mid 2012に接続したところ。液晶ディスプレイ自体が軽いので、縦表示の切り替えも簡単に行えますポイントとしては、DisplayPortケーブルは太くて固いものが多く、軽い液晶ディスプレイがどうしても引きずられてしまいます。お勧めは、サンワサプライのDisplayPortケーブル「KC-DPシリーズ」です。ケーブルが細くて取り回しがしやすく、長さやカラーも選べるのがうれしいところです。
DisplayPortケーブルはケーブル径が太い製品が多く、どうしても軽い液晶ディスプレイがひっぱられてしまいます。今回は、細いケーブルとしてサンワサプライの「KC-DP15K」(1.5メートル)を使ってみましたまた、液晶ディスプレイには1.5アンペア近い電流が必要なので、接続するUSBポートを始めとして、USB-ACアダプターやモバイルバッテリーを使う場合は気をつけましょう。先ほど取り上げたAbuseMarkのページでは、5ボルト/1.35アンペアが必要との表記があります。さらに最近ではあまり見かけなくなったMini USBケーブルも、あまりチープなものを使わない方が無難です。液晶ディスプレイがちらついたり、バックライトが点灯しなかったりした場合は、電源回りをまずは確認してみてください。
液晶ディスプレイを使うには5ボルトかつ1.5アンペア近い出力が必要になります。液晶ディスプレイの動作が不安定な場合は、電源回りを確認しましょう。ちなみに、コントローラー基板にあるスイッチを押すと電源オフ時に赤、オン時に青くランプが光りますこの液晶ディスプレイを本格的に持ち運んで使うのならば、ケースにアクリル板を使うのが必須ですが、室内や近所のカフェに持ち歩く程度ならば木製フレームでも何とか耐えられそうです。
PCのサブディスプレイとして、iTunesやTwitterクライアントを表示させておくのもいいのですが、お勧めはゲーム用ディスプレイとして活用することです。Valveが提供しているPCゲームプラットフォーム「Steam」では、最近になって続々とシューティングゲームが提供されており、懐かしい気分に浸りながら出先でも楽しめます。また、軽量なので壁掛けディスプレイとしての活用も面白そうですね。
今回かかった費用(全て税込み)
液晶パネル 4800円
コントローラー基板 3920円
液晶ディスプレイケース 597円
合計9317円
今回、ケーブルやバッテリーは手持ちのパーツを使ったので、お持ちでない場合はそれなりの出費がかかりますが、1万円以下で手に入る液晶ディスプレイとしては、興味深い1台といえそうです(ただし、パーツの在庫や価格は変動がつきものなので時の運が必要となります)。
すでにWebでは、数々の実践例が紹介されています。腕に自信がある方は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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