Microsoft、クリエイターに最適化したAIO PC「Surface Studio」を発表 2999米ドルから
Microsoftが、Surfaceブランドのオールインワン型(AIO)PCを投入する。Adobe RGB/DCI-P3両対応のディスプレイを搭載するなど、特にグラフィック関連のクリエイターに向けて作られたモデルとなっている。
Microsoftは10月26日(米国東部標準時)、同社としては初となるオールインワン型(AIO)PC「Surface Studio」を発表した。価格は2999〜4199米ドルで、米国では12月15日に発売する。同日現在、日本での発売は未定だ。
(本文中の価格は、全て米国のMicrosoft Store価格)
ディスプレイは4500×3000ピクセル(アスペクト比3:2)の28型「PixelSense Display」を搭載している。「Adobe RGB」と「DCI-P3」両方の色域に対応し、10点のマルチタッチ、「Surface Pen」(本体に付属)によるペン入力や、新デバイス「Surface Dial」(後述)をサポートする。「Zero Gravity Hinge(無重力ヒンジ)」によって、画面を寝かせて使うのも容易だ。
プロセッサは第6世代のCore i5またはCore i7を搭載し、全モデルでNVIDIAの外部GPUを搭載している。Core i5モデルは「メインメモリ8GB/GeForce GTX 965M+グラフィックメモリ2GB/1TB SSD」構成、Core i7モデルは「メインメモリ16GB/GeForce GTX 965M+グラフィックメモリ2GB/1TB SSD」構成または「メインメモリ32GB/GeForce GTX 980M+グラフィックメモリ4GB/2TB SSD」構成を選択できる。OSは全モデルでWindows 10 Proを搭載する。
端子類はUSB 3.0×4(うち1ポートは高電流対応)、SDメモリーカードスロット×1、Mini Display Port×1、3.5mmヘッドフォン端子×1、Gigabit Ethernetポート×1を備える。無線LAN(Wi-Fi)はIEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応する。Bluetooth 4.0やXbox Wireless(「Xbox One」用のワイヤレスコントローラーを接続するための無線)にも対応する。
画面正面と背面には、500万画素カメラを搭載している。リアカメラはオートフォーカス(AF)に対応する。これらとは別に、フロントカメラは「Windows Hello」の顔認証に利用するカメラも備える。「Dolby Audio Premium」に対応する2.1chスピーカーも搭載している。
本体サイズはディスプレイ部が637.35(幅)×438.9(高さ)×12.5(厚さ)ミリ、ベース部が250(幅)×220(奥行き)×32.2(厚さ)mm。重量は9.56kg(最重量構成)となる。
SurfaceブランドのBluetoothデバイスも登場
Surface Studioの発売に合わせて、SurfaceブランドのBluetooth周辺機器がいくつか登場する。いずれも11月10日に発売する予定だ。
Surface Dial
「Surface Dial」(99.99ドル)は、Bluetooth接続するダイアルデバイスで、Surface Studioの画面上に置くと、対応ソフトウェアでさまざまな操作を行える。画面上に置いて実現する機能はSurface Studioでのみ利用可能だが、それ以外の機能はSurface Pro 4やSurface Bookでも利用できる。
Surface Keyboard/Surface Mouse
Surface Studioにも付属する「Surface Keyboard」(99.99ドル)と「Surface Mouse」(49.99ドル)は、Surface Bookにも合うデザインのキーボードだ。Bluetooth 4.0/4.1に対応する他のWindows PC・Macやスマートフォン・タブレットで動作する。
Surface Ergonomic Keyboard
「Surface Ergonomic Keyboard」(129.99ドル)は、エルゴノミクスデザインのBluetoothキーボード。Bluetooth 4.0/4.1に対応するWindows 10 PCで動作する。
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