Windows 10 Creators Updateは4月初旬の一般公開か
今春配信とアナウンスされているWindows 10の次期大型アップデートだが、一般公開は4月になりそうだ。
完成間近と度々伝えてきたWindows 10の次期大型アップデート「Creators Update」だが、いわゆるRTM(Release To Manufacturing:量産出荷版)に相当する実質的な最終ビルドが出されたようだ。
米Microsoftは3月20日(現地時間)にWindows Insider ProgramにおけるFast Ring参加者に向けて、Windows 10 Insider Previewの「Build 15063」をPCおよびモバイルの両プラットフォームに配信したことを発表した。
Build 15063自体に新機能の追加などはなく、PC版のEdgeブラウザがフリーズする問題の修正、.NET Framework 3.5有効化後に一部環境で正常にインストール作業が行えない問題の修正といった細かな改善となる。
Insider PreviewはCreators Update相当の最終版に
Windows 10 Insider Previewは過去2週間ほどで、Build 15058、15060、15061、15063と小刻みにアップデートをしてきたが、筆者は3月20日週にリリースされるビルドが最終版になるとの情報を得ており、MSPoweruserも関係者の話としてBuild 15063が「実質的なRTMに相当する最終ビルド」と報告している。これより先は、ビルド番号そのままにアップデートが行われる体制へと移行すると考えられる。
Creators Updateのバージョン番号は正式に「1703」となった。2017年3月を想起するバージョン番号にもかかわらず、実際の配信開始は4月になるらしいというのは、前回の大型アップデート「Anniversary Update」で経験済みだ。画面はBuild 15060のもの
実際、Build 15063が最終版という兆候は他にもある。例えば、Windows 10 Mobile EmulatorがBuild 15063をベースに提供されている。また、Fast Ringに最新ビルドが配信されるごとに消えたり出現したりを交互に繰り返していた「ウオーターマーク(デスクトップ画面右下のビルド番号が記されたマーク)」は、Build 15061で一度出現したものがBuild 15063では再び消え、このままCreators Updateとして提供される可能性が高い。
一般ユーザー向けの配信は4月3日週か
今回最終ビルドが確定したと仮定すれば、Creators Updateが一般ユーザー向け(Current Branch:CB)に配信される日程も見えてくる。最終ビルド確定から2週間程度のラグがあるとみられることから、一般ユーザー向けの配信開始は4月初旬、具体的には4月3〜4日辺りがターゲットになると予想する。
過去の大型アップデートの経緯から判断して、CBに属する全てのユーザーへ一斉にアップデートが配信されることはなく、配信開始日から数日〜1週間程度をかけて順次配信の準備が進むことになるだろう。また、メーカー製PCでは、検証のために若干配信ラグが発生する可能性が高い。4月初旬からゴールデンウイーク前までに広く提供されると考えておけばよいだろう。
Windows 10 Insider PreviewのBuild 15058以降は、導入直後に「Creators Updateへようこそ」の画面がEdgeブラウザ上に表示されるようになった。このビルドだと画面表示が正しく行われていない部分があるが、恐らくCBで配信される正式版でも同様の画面が最初に表示されるとみられる
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