「AMD7〜8割」からのB550搭載マザーが相次いで登場!:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
Socket AM4に対応するAMDの新チップセット「AMD B550」を搭載したマザーボードが、週末に一斉に売り出された。既に主流となっているAMDプラットフォームの人気を後押しすると期待されている。
先週末にPCパーツショップで話題をさらったのは、AMDの新チップセット「AMD B550」を搭載したマザーボードだ。ASUSTeKとASRock、ギガバイト、MSIからおよそ20モデルが確認されている。価格は1万4000円弱から4万2000円前後(税込み、以下同)だ。
4メーカー約20モデルのB550マザーが店頭に
B550チップセットは、2018年7月末に登場した「AMD B450」チップセットの後継で、2019年7月に第3世代Ryzenと同時に発売された「X570」の下位にあたる。
両チップセットと同じくSocket AM4に対応するが、第2世代Ryzenと第3世代のGPU内蔵CPU(3400Gや3200G)は動作対象外となる。CPUとチップセット間はB450と同じくPCIe 3.0でつながる一方、CPU側のレーンを使ってグラフィックスカードやM.2 SSDなどをPCIe 4.0接続で使うことも可能だ。
販売前日の時点で、ヒットを予想するショップの声は多かった。ドスパラ秋葉原本店は「今は第3世代Ryzenが主流になっていますからね。10万円でマシンを構築するのにちょうどいいグレードのマザーですし、時流に乗って盛り上がりそうです」という。
外出自粛ムードが解消を始めた6月初旬頃から、特別定額給付金が背景にあると思われる「10万円でマシンを組む」「10万円くらいのパーツでマシンを強化する」といった需要が高まっていると方々で聞く。前者のニーズにB550マザーが合致するという期待は大きい様子だ。
なお、B550マザー発売直前のタイミングで各ショップにCPUの売れ行きを尋ねたところ、「AMDが7〜8割、Intelが2〜3割」という回答が多かった。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「B550マザーは、今の勢いを後押しするかもしれませんね」と話していた。
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