Windows 10はいつまで使えるのか:Windowsフロントライン(2/2 ページ)
Windows 10の大型アップデート「Windows 10 バージョン21H2」(November 2021 Update)が配信された。今後、同OSのサポート周期などを整理した。
Windows 11にバージョンアップすべきか否か
先ほど「Windows 10の機能アップデートは今後もまだ提供される」という形で修正させていただいたが、実際のところ、機能アップデートとはいっても大きくOSの機能を向上させるものにはならないだろう。21H2ではMicrosoft Storeの大幅改変といった変化がみられたが、全体からみればこれはレアな方で、あくまで今後は小さな差分修正にとどまるとみられる。
ゆえに、今後のWindows 10は機能アップデートよりも、毎月第2火曜日にやってくるセキュリティパッチによるメインテナンスモードが主軸になるはずだ。ある意味では動作が安定するため、機能アップデートに消極的なユーザーや企業は当面の間はWindows 10に残るという選択肢も当然出てくる。
だが、企業ユーザーの場合、全てではないが可能な範囲でWindows 11に上げておいた方が後々の検証や手間の軽減につながるし、セキュリティ的にはWindows 11の方が間違いなく向上するため、許される範囲で移行を進めておくのがベターかもしれない。
同様に、企業以外のユーザーもそろそろWindows 11を移行の選択肢に入れておくべきだろう。特に機能アップデートは今後Windows 10では望めないため、Windows 11への移行が必須になる。Windows Centralでザック・ボーデン氏も触れているが、「Windows on Arm」の64bnitアプリのエミュレーション機能はWindows 11以降でしか提供されないなど、明確に差別化が図られるようになる。
もっとも、日本でどれだけWindows on Armユーザーがいるのかは不明だが、これに限らず新機能は今後も追加されてくるため、ハードウェアが最小動作要件を満たしていないことを理由に移行をためらっているユーザーであれば、そろそろ買い換えの検討に入るべきなのだろう。
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