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PC一式買いが多かった年末年始の自作街! 迫るオミクロンの影:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ)
初雪が残る秋葉原を歩き、2022年のPCパーツショップに年末年始の傾向とコロナ禍の影響についてショップに尋ねた。
DDR5メモリの枯渇具合は変わらず DDR4メモリの注目度がアップ
PCパーツの枯渇具合で目立っているのは、2021年末から引き続いてDDR5メモリだ。どこのショップでも状況が改善されたとのコメントは聞かなかった。
とはいえ、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店やドスパラ秋葉原本店のように、DDR5メモリの単品販売を続けているショップがいくつかあり、極端に悪化している感もない。
今後も「旧正月が明けるまではこのままでしょう」(某ショップ)との観測も広がっているが、需要に関しては落ち着くとの見方が多い。ドスパラ秋葉原本店は「第12世代向けの下位チップセットを搭載したマザーボードが登場して、(新マザーが対応する)DDR4メモリを求める人が全体的に増えています。ハイエンド狙いの人にはシビアな状況が続くと思いますけどね」と話していた。
DDR4メモリの人気が高まっているとのコメントは他店でも聞く。パソコンSHOPアークは「DDR5は海外先行で値上がり傾向にあります。対するDDR4は比較的価格が安定している上に、特価セールによってよりお求めやすくなっていたりします。第12世代の下位CPUやチップセットの登場によって、この3連休もDDR4メモリの特価が盛り上がるんじゃないかと思います」という。
第12世代Coreプロセッサの下位モデルと、Intel H670/B660/H610チップセット搭載マザーボードの動向は、次回のアキバPickUP!でお伝えしたい。
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