IIJ、MVNOサービス「IIJモバイル」を利用しM2M分野へ本格参入
IIJは、ドコモとイー・モバイル回線を利用したMVNOサービス「IIJモバイル」の対応端末に、韓AnyDATA製の組み込み用通信モジュールを追加した。デジタルサイネージなど、拡大するM2M分野へ本格的に参入する。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月19日、NTTドコモとイー・モバイルの通信網を利用したMVNOによるM2M分野への本格参入を発表した。
IIJの「IIJモバイル」は、ドコモとイー・モバイルの回線を利用する法人向けのデータ通信サービス。現在はPCからの利用を想定し、USB型やCFカード型、ExpressCard型の端末を提供しているが、今後は組み込み用の通信モジュールへも通信サービスを提供する。
開始当初の推奨端末は、韓AnyDATA製のHSDPA(7.2Mbps)対応通信モジュール「DTM-620WK」のみだが、今後対応する通信モジュールを拡大。また、インターネット回線を利用しながら閉域ネットワークを構成する「IIJダイレクトアクセス」などの独自サービスを組み合わせ、高速で安全な通信環境を提供する。
M2M市場は、デジタルサイネージなどより高速な通信環境への要望が増えており拡大が予想されている。すでに、DTM-620WKとIIJモバイル回線、IIJのデータセンターシステムを組み合わせたタイヘイコンピュータ製の販売促進ソリューション「POCKETTA」(ポケッタ)が稼働しており、オールインワンでポイントサービスやデジタルサイネージを提供しているという。
IIJは今後も、M2M機器の制御を担うシステムの構築と運用アウトソーシングサービスの整備と、センター側システムからモバイル通信ネットワークまでを、ワンストップで提供する体制の強化を図るとしている。
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