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富士通、Symbian Foundationのボードメンバーに:海外進出の足がかりに
富士通がSymbian Foundationのボードメンバーに就任した。日本企業としてはドコモに続く2社目のボードメンバー入りとなる。
Symbian Foundationは10月29日、富士通が同団体のボードメンバーに就任したと発表した。同団体については設立時にAT&T、ボーダフォン、NTTドコモ、STマイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、Samsung電子、Sony Ericsson、Nokiaがボードメンバーに就任している。
富士通は2002年にSymbian OSを搭載した「F2051」をリリースして以来、2003年に業界初のテレビ電話対応携帯電話「F2102V」、2004年に業界初のFlash対応端末を開発するなど多数のSymbian OSを市場に投入しており、今回のボードメンバー入りはこうした功績が認められた格好だ。
ボードメンバーとなったことで富士通は、メンバーのみが参加できるUIやアーキテクチャ、ロードマップなどに関する4つの技術委員会に参加できるようになる。同社はドコモのSymbian OS搭載機向けプラットフォーム「MOAP(S)」の開発をサポートしており、「ボードメンバーとして最先端の技術に触れることで、MOAPのさらなるブラッシュアップに貢献できる」(富士通広報)としている。
富士通はまた、今回のボードメンバー入りを、海外進出に役立てたい考え。「(通信キャリアや端末メーカーが就任している)他のボードメンバーやFoundation参加企業との交流を通じて海外進出の足がかりをつかみたい」(同)
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