KDDI高橋氏、田中氏が代表取締役に、ウィルコム久保田前社長は退任
2010年3月期の決算が各社から発表されるのに合わせ、役員の新任や異動が多くなる4月下旬。KDDIでは高橋誠氏や田中孝司氏らが代表取締役に昇格する人事などが発表された。一方ウィルコムは、管財人代理の久保田幸雄氏の退任を発表した。
KDDIが4月23日、新たな役員人事を内定したことを明らかにした。6月17日に開催予定の定時株主総会、取締役会を経て、正式に決定される。
代表取締役社長兼会長の小野寺正氏には変更はないが、代表取締役副会長には有冨寛一郎氏が新任される見込み。有冨氏は元総務省総務審議官で、KDDIの特別顧問。このほか、UQコミュニケーションズの代表取締役社長を兼任していた取締役執行役員常務の田中孝司氏や、auケータイの発表会でおなじみの取締役執行役員常務の高橋誠氏らが代表取締役に昇格する予定だ。
執行役員常務 商品開発統括本部長の井上正廣氏、執行役員 ソリューション事業本部長の石川雄三氏、執行役員 コンシューマ事業本部長の湯浅英雄氏、執行役員 渉外・マーケティング統括本部長の奈良谷弘氏はそろって取締役に新任される。
なお田中孝司氏は、6月14日の定時株主総会と取締役会での決議を経て、UQコミュニケーションズの代表取締役社長から取締役会長に退く。UQコミュニケーションズの新社長には、KDDI出身のUQ顧問、野坂章雄氏が就任する。
またウィルコムは、管財人代理を務める同社の元代表取締役社長(現代表執行役員)、久保田幸雄氏は、4月1日に事業運営・経営判断にあたる管財人として大西正一郎氏が裁判所から選任されたことと、健康上の理由により、管財人代理を退任した。ウィルコムは腰塚管財人、大西管財人の下で、企業再生支援機構、アドバンテッジパートナーズのファンド、そしてソフトバンクの支援を受けて事業再生を進める。
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