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ドコモ、LTE商用ネットワークの試験運用を東京都内で開始
NTTドコモがLTE商用ネットワークの試験運用を都内で開始。2GHz帯を使い、下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpsの通信速度から検証を始め、サービス開始前に下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの検証も行う予定。
NTTドコモは6月8日、次世代通信規格であるLTE(Long Term Evolution)の商用ネットワークの試験運用を東京都内で開始した。同社は2010年12月にLTEサービスを開始する予定。
試験運用では、通信品質に関わる伝送速度や遅延などの状態や、ハンドオーバー時の通信安定性などを調べる。周波数帯域は2GHz帯を利用し、下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbpsの伝送速度から検証をスタート。さらに、サービス開始までに下り最大75Mbps、上り最大25Mbpsの伝送速度の検証も予定する。
なお、同社では既存のW-CDMA基地局で、W-CDMAとLTEの双方に対応する無線装置の導入を進めており、これらの無線装置にLTE用基地局装置を追加導入することで、効率的にLTEサービスのエリアを構築できるとしている。
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