「iPhone 4」で魅力的な機能、トップは「マルチタスキング」:調査リポート
ORIMOが、iPhoneユーザーを対象に実施した「iPhone 4」に関する調査の結果を発表。魅力的な機能のトップに挙がったのは「マルチタスキング」だった。
ORIMOは6月15日、「iPhone 4に関する調査」の結果を発表した。調査は6月11日から同14日まで、同社アンケートモニターに対して実施したもので、iPhoneを持っていると回答した男性300人、女性300人の回答を集計した。
iPhoneを持っている20歳以上の男女600人に、6月8日に発表された「iPhone 4」について聞くと、89.0%が「知っている」と回答した。次に「iPhone 4の発表を知っている」と回答した534人に認知経路を聞くと、「インターネット(PCからアクセス)」が42.7%で最多となり、以下「テレビ」が15.7%、「インターネット(モバイルからアクセス)」が13.5%、「口コミ(人から聞いた)」が13.3%と続いた。年代別で見ると、20代では「口コミ」が21.5%となり、全体よりも8.2ポイント高くなっている。
全回答者600人に、iPhoneを持っていない人に薦めるなら「iPhone3GS」と「iPhone 4」のどちらにするかを聞くと、70.0%が「iPhone 4」と回答。またiPhone 4の追加機能として魅力的だと思うものを複数回答形式で聞くと、「マルチタスキング」が58.2%で1位となり、以下、「Retinaディスプレイ」が45.8%、「5メガピクセルカメラ」が41.7%、「新OS『iOS 4』」が38.8%と並んだ。
男女別で比較すると、男性では「新OS『iOS4』」が49.0%となり、全体よりも10.2ポイント高くなったのに対し、女性では「5メガピクセルカメラ」が51.0%で、全体よりも9.3ポイント高い。インターネット利用端末で比較すると、モバイルメイン層では「5メガピクセルカメラ」が52.9%と全体よりも11.2ポイント高く、モバイルユーザーにとってカメラの重要性が高いことがうかがえる結果となった。
全回答者600人に、iPhone 4の追加機能を提示した上で、iPhone 4を購入したいかどうかを聞いたところ、42.5%が「購入したい」と回答。男女別で比較すると、男性では50.0%、女性では35%が「購入したい」と回答し、男性と女性との間でiPhone 4の購入に対する温度差が見られた。
今後のスマートフォン市場がどうなると思うかを全回答者に聞くと、「iPhone(Apple)のシェアが伸びると思う」が58.0%、「その他メーカーがシェアを伸ばすと思う」が13.2%、「分からない」が28.8%と、約6割が「iPhone人気が続く」と予想する結果となった。特にモバイルメイン層では「iPhone(Apple)のシェアが伸びると思う」という回答が60.7%となっている。
今後のスマートフォン市場でiPhone(Apple)/その他のメーカーがシェアを伸ばすと思う理由を自由回答形式で聞いたところ、iPhoneのシェアが伸びると思う理由としては、「アプリの量と質」「デザイン性、操作性」などが多く挙げられた。その他のメーカーがシェアを伸ばすと思う理由では、「Appleは閉鎖的だがAndroidはオープンだから」「ドコモの通信クオリティの高さが魅力」といった意見が多かった。
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